糖尿病の食事療法|ご飯・甘いもの・外食の考え方を糖尿病専門医が解説
「糖尿病になったら、ご飯は食べてはいけないのか」
「甘いものは一生禁止なのか」
「外食が多い自分には、食事療法は続けられないのではないか」
と不安になる方は少なくありません。
糖尿病の食事療法は、 食べてはいけない食品を増やしたり、 毎日完璧な食事を強制したりする治療ではありません。
食事の量、内容、時間、組み合わせを、 体格、生活、活動量、糖尿病の状態、 使用している薬などに合わせて整える治療です。
一時的な厳しい制限よりも、 普段の生活の中で無理なく続けられる方法を見つけることが大切です。
ご飯・パン・麺などを一律に禁止する必要はありません。
食事療法では、食べる量・内容・時間・組み合わせを整えます。
主食・主菜・副菜を組み合わせ、主食だけの食事を減らします。
甘い飲み物は短時間に多くの糖質を摂りやすいため、優先して見直します。
外食や間食も禁止ではなく、頻度や量、組み合わせを調整します。
薬やインスリンを使用している方は、自己判断で炭水化物を大幅に減らさないでください。
糖尿病の食事療法とは
糖尿病治療の基本は、 食事療法、運動療法、必要に応じた薬物療法です。
食事療法には、食後の血糖上昇を抑えるだけでなく、 体重、血圧、LDLコレステロール、中性脂肪などを整え、 将来の合併症を予防する目的があります。
ただし、適切な食事内容は全員同じではありません。
同じ身長でも、体重、筋肉量、仕事内容、 運動量によって必要なエネルギー量は異なります。
1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病、 インスリン分泌の状態などで食事調整の考え方が変わります。
インスリンや低血糖を起こす可能性のある薬を使用している方では、 食事量と服薬・注射のバランスが重要です。
腎機能低下、心不全、脂肪肝、 高中性脂肪血症などがある場合は個別の調整が必要です。
最初に見直したい7つのポイント
朝食を抜いて昼食や夕食を多く食べると、 1回の食事に炭水化物が集中し、 食後血糖が大きく上がることがあります。
ご飯やパンだけで済ませず、 魚・肉・卵・大豆製品、野菜などを組み合わせます。
主食を完全に抜く日と大量に食べる日があると、 血糖値や薬とのバランスが不安定になることがあります。
清涼飲料水、加糖コーヒー、果汁飲料などは、 短時間に多くの糖質を摂りやすい飲み物です。
早食いでは、満腹感を得る前に食べすぎやすくなります。 よく噛み、食事時間を確保します。
夜遅くに揚げ物、大盛り、丼物などをまとめて食べる習慣を減らします。
すべてを一度に変えるのではなく、 甘い飲み物や大盛りなど、効果が大きい項目から始めます。
食事は「主食・主菜・副菜」で考えます
主に炭水化物を含み、 食後血糖に大きく影響します。
完全に抜くのではなく、 1回量と食べる頻度を整えます。
筋肉や身体をつくるたんぱく質の供給源です。
脂身、揚げ物、加工肉ばかりにならないよう、 食品と調理法を選びます。
食物繊維、ビタミン、ミネラルを補います。
漬物だけでは塩分が多くなりやすいため、 野菜料理として組み合わせます。
丼物、カレー、ラーメン、パスタなどは、 主食量が多く、副菜が少なくなりやすい食事です。
ご飯や麺を少し調整し、 サラダ、野菜料理、豆腐、卵、魚などを追加すると、 食事全体のバランスを整えやすくなります。
ご飯や炭水化物は食べてもよいですか?
ご飯、パン、麺などを一律に禁止する必要はありません。
炭水化物は食後血糖に大きく影響しますが、 身体や脳を動かすエネルギー源でもあります。
大切なのは、炭水化物をゼロにすることではなく、 一度に食べる量、食品の種類、他の料理との組み合わせを調整することです。
大盛りやおかわりを毎日の習慣にしない
主食だけで食事を済ませない
白米の一部を麦や雑穀へ置き換える
野菜・海藻・きのこなどを組み合わせる
菓子パンや甘いシリアルを食事代わりにしない
麺類にチャーハンや丼を追加しない
パンに甘い飲み物を組み合わせない
白米より食物繊維を摂りやすい食品ですが、 炭水化物を含まない食品ではありません。
食品の種類を変えるだけでなく、 1回に食べる量を整えることが基本です。
野菜から食べれば、血糖値は上がりませんか?
野菜やたんぱく質を含む料理から食べることは、 食後血糖の上昇を緩やかにする工夫の一つです。
ただし、食べる順番だけで、 大盛りのご飯、麺、菓子、甘い飲み物の影響を 帳消しにできるわけではありません。
食べる順番にこだわりすぎるより、 主食量、総エネルギー量、間食、飲み物、 食事時間を含めて調整することが大切です。
1日の適切なエネルギー量
1日に必要なエネルギー量は、 身長だけで決めるものではありません。
現在の体重、年齢、筋肉量、活動量、 体重の変化、血糖状態などを踏まえて決めます。
= 目標体重 × エネルギー係数
計算値はあくまで開始時の目安です。 体重、筋肉量、空腹感、血糖値などの経過を見ながら調整します。
目標体重の考え方
BMI 22を一つの目安とし、 身長(m)×身長(m)×22で計算します。
BMI 22〜25を目安に、 筋肉量、フレイル、食欲、生活状況などを考慮します。
エネルギー係数の目安
デスクワーク中心で、 座って過ごす時間が長い方の目安です。
通勤、家事、立ち仕事などで、 一定量身体を動かす方の目安です。
力仕事や活発な運動習慣がある方で検討します。
目標体重の目安は、 1.6 × 1.6 × 22 = 約56kgです。
軽い活動として25〜30kcal/kgを掛けると、 1日のエネルギー量は約1,400〜1,680kcalが 開始時の一つの目安になります。
現在の体重、筋肉量、薬、年齢、食欲によって、 適切な食事量は異なります。
計算値へ無理に合わせ、 食事を減らしすぎる必要はありません。
極端に食事量を減らすことにも注意が必要です
食事量を減らせば、 必ず健康になるわけではありません。
必要なエネルギーやたんぱく質まで不足すると、 筋肉量低下、体力低下、低栄養、 転倒リスクの上昇につながることがあります。
体重を減らすことだけでなく、 筋肉量と食欲を保つことが重要です。
主食やたんぱく質を減らしすぎると、 さらに体重や筋肉が減る場合があります。
著しい高血糖や別の病気が隠れていないか、 先に医学的評価が必要です。
薬の副作用、感染症、胃腸疾患、 うつ状態なども確認します。
炭水化物・たんぱく質・脂質のバランス
糖尿病のあるすべての方に共通する、 唯一の理想的な栄養素比率があるわけではありません。
主食、果物、乳製品、菓子、飲み物など、 どこから糖質を摂っているかを確認します。
魚、肉、卵、大豆製品、乳製品などを、 状態に合わせて選びます。
揚げ物、脂身、菓子類に偏らず、 魚や植物性食品も取り入れます。
腎機能や尿蛋白の状態によって、 たんぱく質、塩分、カリウムなどへの配慮が必要になる場合があります。
一律の高たんぱく食や、 自己判断による極端なたんぱく質制限は避け、 主治医へご相談ください。
甘いものは一切禁止ですか?
一律に禁止とは限りません。
ただし、お菓子やデザートは、 糖質と脂質を同時に多く含むものが多く、 少量でもエネルギー量が高くなりやすい食品です。
袋や箱から直接食べ続けず、 食べる量を取り分けます。
空腹でなくても、 テレビや仕事をしながら食べ続ける習慣を見直します。
就寝前の習慣的な菓子やアイスは、 体重や翌朝の血糖値に影響することがあります。
固形の菓子に加えて甘い飲み物を摂ると、 糖質量が増えやすくなります。
果物はどのくらい食べてもよいですか?
果物には食物繊維、ビタミン、ミネラルなどが含まれますが、 糖質も含まれます。
健康によい食品でも、 量が多ければ血糖値や体重へ影響します。
果汁飲料、スムージー、ドライフルーツは、 固形の果物より短時間に多く摂りやすく、 噛まずに摂取できるため注意が必要です。
バナナ、ぶどう、柿、みかんなど、 特定の果物を一律に禁止するのではなく、 1回量と1日の合計量を調整します。
飲み物で注意したいこと
日常的な水分補給では、 糖質を含まない飲み物を基本にします。
清涼飲料水、乳酸菌飲料、加糖コーヒー、 果汁飲料などは短時間に多くの糖質を摂りやすい飲み物です。
糖質を含む商品が多く、 日常生活の水分補給には不要な場合があります。
「微糖」「低糖」などは、 糖質がまったく含まれない意味ではありません。
アルコールは飲んでもよいですか?
飲酒の可否や適量は、 肝機能、中性脂肪、体重、血糖値、 使用している薬などによって異なります。
アルコールそのものだけでなく、 一緒に食べる揚げ物、締めの麺・ご飯、 飲酒後の間食も食事全体へ影響します。
飲酒後、特に夜間から翌朝にかけて、 低血糖が起こることがあります。
冷や汗
動悸
手の震え
強い空腹感
ぼんやりする・反応が鈍い
空腹での飲酒や、 食事を抜いて飲むことは避けてください。
外食で意識したいこと
日本橋・人形町周辺で働いている方では、 昼食や夕食が外食中心になることも珍しくありません。
外食そのものを禁止する必要はありません。 注文方法と組み合わせを調整します。
主食・主菜・副菜が分かれている方が、 ご飯量や料理の組み合わせを調整しやすくなります。
一度の量よりも、 毎回の習慣として続いていないかを確認します。
揚げ物を食べた次の食事は、 焼き魚、豆腐、蒸し料理などへ調整します。
ラーメンとチャーハン、そばと丼など、 主食同士の重ね食いを減らします。
小鉢、サラダ、海藻、きのこ料理などを組み合わせます。
ラーメンやうどんの汁をすべて飲む習慣を見直します。
コンビニでは、何を組み合わせればよいですか?
おにぎり1個、小さめの弁当、 そばなどから量を考えます。
焼き魚、ゆで卵、豆腐、 納豆、鶏肉などを組み合わせます。
サラダ、海藻、野菜スープ、 野菜のおかずなどを追加します。
炭水化物を完全に避け、 たんぱく質食品だけを食べ続けると、 栄養の偏りや食事の継続困難につながることがあります。
朝食は必ず食べるべきですか?
すべての方に同じ朝食を強制するわけではありません。
ただし、朝食を抜いた結果、 昼食や夕食を大量に食べる場合や、 夕食時間が遅くなる場合は、 食後血糖が上がりやすくなることがあります。
主食だけ、菓子パンだけにせず、 卵、乳製品、大豆製品などを組み合わせる方法を考えます。
夜遅い食事や飲酒、 薬の副作用などが関係していないか確認します。
夜遅く夕食を食べるときの工夫
夕方に少量を分けて食べ、深夜のまとめ食いを避ける
大盛り、丼物、揚げ物を重ねない
帰宅後の飲酒と夜食を習慣にしない
麺とご飯など、主食同士を組み合わせない
食べた直後に就寝する日を減らす
糖質制限はした方がよいですか?
炭水化物の量を適切に調整することで、 食後血糖や体重が改善する方はいます。
一方で、炭水化物を極端に減らす食事が、 すべての方に適しているわけではありません。
炭水化物を減らした分、 肉、脂身、チーズ、バターなどが増えると、 LDLコレステロールへ影響する場合があります。
穀類、果物、いも類などを過度に避けることで、 便通や食事の多様性へ影響することがあります。
インスリンや一部の薬を使用中に、 炭水化物だけを急に減らすと低血糖を起こすことがあります。
短期間だけ厳しく制限し、 反動で食事量が増える場合があります。
糖質制限を行う場合も、 血糖値、体重、脂質、腎機能、 治療薬を確認しながら調整します。
薬やインスリンを使用している方の注意点
食事療法と薬物療法は、 別々に考えるものではありません。
食事量、炭水化物量、注射量、 食事時間のバランスが重要です。
食事を抜く、主食を急に減らす、 過度に運動するなどで低血糖が起こる場合があります。
食事量が減りすぎていないか、 脱水や低栄養がないかを確認します。
極端な糖質制限、脱水、長時間絶食、 過度な飲酒などを避ける必要があります。
食事量を変えると、 必要な薬やインスリン量も変わることがあります。
低血糖や著しい高血糖を防ぐため、 治療中の方は主治医と相談して調整してください。
1型糖尿病の食事療法
1型糖尿病でも、 特定の食品を一律に禁止するわけではありません。
食事に含まれる炭水化物量と、 インスリン量を調整するカーボカウントを利用する場合があります。
炭水化物量の見積もり、 インスリン・炭水化物比、 補正係数などを個別に設定します。
個別の食事調整が必要な方
たんぱく質、塩分、カリウムなどを、 腎機能と尿蛋白に応じて調整します。
血糖値だけを優先せず、 低栄養、フレイル、転倒の予防も考えます。
母体と胎児に必要な栄養を確保しながら、 血糖値を管理します。
糖質だけでなく、飲酒、脂質、 総エネルギー量を合わせて確認します。
食事時間、食事量、運動、 薬やインスリンの調整が必要です。
過度な制限、過食、摂食障害の可能性を含め、 責めずに背景を確認します。
食事記録は必要ですか?
毎日細かく記録し続ける必要はありませんが、 短期間の記録が役立つことがあります。
食事をとった時刻
主食の種類とおおよその量
間食と飲み物
外食や飲酒の有無
食後の運動
血糖値やCGMの変化
低血糖症状の有無
写真で食事を記録する方法でも構いません。 正確さより、普段の傾向を把握することが目的です。
どの食事で血糖値が上がるか知る方法
同じ食品でも、量、調理法、 他の料理との組み合わせ、運動、睡眠などによって、 血糖値の上がり方は異なります。
家庭血糖測定やCGMを利用すると、 食前・食後の血糖変化を確認できる場合があります。
1回の血糖変化だけで食品を禁止せず、 食べた量、前後の食事、運動、睡眠などを含めて評価します。
血糖モニタリングについては、以下のページをご覧ください。
食事について叱られることを心配しないでください
食事内容について責められることが不安で、 受診をためらう方もいらっしゃいます。
しかし、仕事、家族構成、生活時間、 外食の頻度、経済的な事情などによって、 実行できる食事療法は異なります。
理想的な食事を一方的に押しつけるのではなく、 現在の生活の中で変えられる部分を一緒に探すことが大切です。
すべてを一度に変える必要はありません。 検査結果や体重の変化を確認しながら、 効果の大きい項目から少しずつ整えていきます。
玉寄クリニックでの糖尿病診療
玉寄クリニックでは、 血糖値やHbA1cだけでなく、 体重、腎機能、血圧、脂質、使用中の薬、 低血糖の有無、生活背景を確認したうえで治療方針を考えます。
糖尿病の病態、治療薬、生活背景を含めて診療します。
検査結果を確認しながら、 その日の診察で食事や治療内容を相談できます。
低血糖や食欲低下を含め、 食事内容と薬物療法を一緒に調整します。
高血圧、脂質異常症、肥満、 脂肪肝、高尿酸血症なども合わせて確認します。
専門性と地域のかかりつけ医としての相談しやすさを両立します。
どの食事で血糖値が上がるのかを、 実際の血糖変化から確認する方法も相談できます。
人形町・水天宮前・浜町・日本橋・小伝馬町・茅場町周辺で、 糖尿病の食事やHbA1cについて相談先をお探しの方は、 専門診療の初回相談についてお電話でお問い合わせください。
ご飯、甘いもの、外食、間食、飲酒など、 普段の生活で困っていることを糖尿病専門医へご相談ください。
専門診療の初回相談は電話予約制です。 生活習慣病で通院中の方の再診は、 原則として予約なしで受診できます。
03-3661-5555へ電話する
人形町駅・水天宮前駅から徒歩1分
東京都中央区日本橋人形町1丁目12-11
リガーレ日本橋人形町105
糖尿病の食事療法についてよくある質問
Q1.糖尿病になったら、ご飯を食べてはいけませんか?
一律に禁止する必要はありません。 1回量、食べる回数、他の料理との組み合わせを調整します。 適量は体格、活動量、治療内容によって異なります。
Q2.甘いものは一生食べられませんか?
完全禁止とは限りません。 量と頻度を決め、血糖値や体重の推移を確認しながら調整します。
Q3.野菜から食べれば、好きなだけ食べてもよいですか?
野菜から食べることは一つの工夫ですが、 食事全体の量が多ければ血糖値や体重へ影響します。 主食量や総エネルギー量も重要です。
Q4.玄米なら、白米より多く食べてもよいですか?
玄米にも炭水化物が含まれます。 食物繊維を摂りやすい食品ですが、 量が多ければ血糖値へ影響します。
Q5.朝食を抜いてもよいですか?
朝食を抜いた後に昼食や夕食を多く食べる場合は、 食後血糖が上がりやすくなることがあります。 生活時間に合わせた方法を考えます。
Q6.糖質制限をすれば薬をやめられますか?
食事や体重の改善によって薬を減らせる方もいますが、 全員が減薬できるわけではありません。 自己判断で薬を中止しないでください。
Q7.食事療法だけで糖尿病は改善しますか?
糖尿病の状態、罹病期間、インスリン分泌、 体重、合併症などによって異なります。 必要な薬を適切に使用することも重要です。
Q8.自分に必要なカロリーは、計算だけで決まりますか?
計算値は開始時の目安です。 体重、筋肉量、食欲、活動量、血糖値の変化を確認して調整します。
Q9.果物は健康によいので、たくさん食べてもよいですか?
果物にも糖質が含まれるため、 量が多ければ血糖値へ影響します。 ジュースやドライフルーツにも注意が必要です。
Q10.スポーツ飲料は糖尿病でも飲めますか?
糖質を多く含む商品があります。 通常の水分補給は水や無糖のお茶を基本とし、 必要性は運動量や体調に応じて考えます。
Q11.アルコールは一切禁止ですか?
一律には決まりません。 肝機能、中性脂肪、体重、血糖値、 使用薬などを確認して判断します。
Q12.外食が多くても食事療法はできますか?
可能です。 定食を選ぶ、大盛りを避ける、 野菜料理を追加するなど、注文方法を調整します。
Q13.コンビニのサラダチキンだけならよいですか?
たんぱく質食品だけでは、 食事のバランスが偏る場合があります。 状態に応じて主食や野菜料理を組み合わせます。
Q14.間食は何時までならよいですか?
時刻だけでなく、量、頻度、夕食や就寝との間隔を確認します。 夜遅い習慣的な間食は見直します。
Q15.腎臓が悪い場合も同じ食事でよいですか?
腎機能や尿蛋白の状態によって、 たんぱく質、塩分、カリウムなどの調整が必要です。 自己判断で制限しないでください。
Q16.高齢者も体重を減らした方がよいですか?
一律ではありません。 高齢者では筋肉量、食欲、フレイル、 転倒リスクなども考慮します。
Q17.低血糖が起きる場合、食事はどうすればよいですか?
食事時間、炭水化物量、運動、 薬やインスリンの調整が必要です。 間食だけで対応を続けず、主治医へご相談ください。
Q18.食後に歩くと血糖値は下がりますか?
食後の軽い歩行は、 食後血糖の上昇を抑える助けになる場合があります。 低血糖リスクや合併症がある方は運動方法を確認してください。
関連ページ
まとめ
糖尿病の食事療法は、特定の食品を一律に禁止する治療ではありません。
食べる量、内容、時間、組み合わせを生活に合わせて整えます。
ご飯や炭水化物を完全に抜く必要はありません。
甘い飲み物、主食の大盛り、まとめ食いなど、効果の大きい項目から見直します。
外食や間食も、禁止ではなく量と頻度を調整します。
薬やインスリンを使用している方は、自己判断で食事量を大きく変えないでください。
参考資料
日本糖尿病学会『糖尿病診療ガイドライン2024』
日本糖尿病学会『糖尿病治療ガイド2024』
日本糖尿病学会『健康食スタートブック―生活の質向上をめざして―』
厚生労働省 健康日本21アクション支援システム「糖尿病の食事」
本ページは一般的な医療情報を提供するものであり、 個別の診断や治療を目的とするものではありません。
執筆・監修
玉寄クリニック 副院長
玉寄 皓大
日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医
日本内分泌学会認定 内分泌代謝科専門医
日本内科学会認定 内科専門医
東京大学医学部附属病院 糖尿病・代謝内科で診療経験
聖路加国際病院 内分泌代謝科で診療経験
本記事は、玉寄クリニック副院長 玉寄皓大が、 医学的内容を執筆・監修しています。
東京都中央区日本橋人形町
人形町駅・水天宮前駅から徒歩1分

糖尿病食という特別な料理を、 患者さんだけが別に食べる必要があるわけではありません。
家族と同じ料理でも、主食の量、調理法、 野菜料理の追加、間食や飲み物を調整することで、 食事療法を続けられることがあります。