糖尿病専門外来
当院の糖尿病外来について
当院は日本糖尿病学会認定糖尿病専門医が計2名在籍しており、人形町・水天宮前周辺では唯一の"糖尿病専門クリニック"です。糖尿病専門医であり、聖路加国際病院での糖尿病外来診療も兼任している当院副院長が毎日「糖尿病専門外来」を行っています。火曜午前・第3土曜には同じく糖尿病専門医であり三井記念病院の糖尿病外来診療も兼任している女性医師も診察を担当します。お気軽にご相談ください。
当院の糖尿病外来の特徴
1. 日本糖尿病学会糖尿病専門医が診察
当院では、糖尿病診療における最高峰の資格である糖尿病専門医を有した2名の医師が診察を行い、専門的な知識と経験をもとに、最適な治療方針をご提案します。
2. 副院長は東大病院・聖路加国際病院での豊富な治療経験
副院長は、東大病院や聖路加国際病院で豊富な臨床経験を積み幅広い症例に対応できる専門性を有しています。その経験を活かして、最新の治療法も取り入れながら患者さまお一人おひとりに合わせた最適な治療をご提供します。
3. 10分で測定可能な「血糖値とHbA1c」
速やかに診断ができるよう、血糖値とHbA1cの測定を10分以内で完了できます。これにより、診察後すぐに治療方針の調整が可能で、患者様の安心感を高めます。
4. 聖路加国際病院との強固な連携
当院は副院長が在籍した聖路加国際病院と密接に連携しており、専門的な検査や治療が必要な場合でも、迅速に対応できる体制を整えています。安心してご相談いただけます。
5. どんなことがあっても怒りません!
私たちは、患者さまが薬の飲み忘れや受診の遅れがあっても正直にお話してくれることを大切にしています。通院を続けることが何よりも重要ですので、どんなことでも気軽にご相談ください。安心して治療を続けられるよう、常に寄り添った対応を心掛けています。
糖尿病とは?
糖尿病は「尿に糖が出る病気」と書きます。そのため「おしっこに糖が出てくる病気」と思われがちですが、おしっこに糖が出てくるのはあくまでも血液の中に含まれる糖分(=血糖)が高いことによって起きる結果ですので、必ずしもおしっこの中に糖が含まれているわけではありません。糖尿病とは、「血糖値が高くなりやすくなり、将来的に色々な内臓の病気を起こしかねない状態」のことを言います。
血糖値とは?
血糖値とは「血液の中の糖分の濃さ」のことです。私たちの身体は食べ物や飲み物を消化することでぶどう糖を作り、血液によって全身に運び、ぶどう糖をエネルギーとして使っています。糖尿病ではこの糖分の濃度が長い期間に渡って必要以上に高くなります。
血糖値が高くなる理由
身体の中で血糖値を下げる物質は1つしかなく、それは膵臓から作られる「インスリン」というホルモンです。このインスリンが出にくくなったり、インスリンの働きが充分でないと、血糖値が高くなります。
症状がなければ大丈夫ですか?
一般的に糖尿病は無症状であることがほとんどです。血糖値がかなり高くなると、おしっこの量が増えて喉が渇いたり、その分沢山お水を飲んでさらに頻繁にトイレに行くなどの症状が出ることもあります。しかし他の病気とは違って、糖尿病のみでどこか痛くなったり気分が悪くなったり、といったことはほぼありません。
なぜ治療が必要か
糖尿病は症状がないことが少なくありません。では何故治療しないといけないのでしょうか。糖尿病を放置すると、将来的に様々な合併症を引き起こすので、その予防のために治療する必要があります。
糖尿病の合併症
糖尿病の恐ろしさはなんと言ってもこの合併症です。基本的に最初は症状がないため、放置したり治療をやめるといつのまにか進行し、手遅れになると失明、足の切断、透析などの取り返しのつかない障害を引き起こしてしまいます。それでは糖尿病合併症について詳しくみていきましょう。
糖尿病合併症
①神経障害
合併症の中で最も早く出てきます。手足のしびれ・痛み、立ちくらみ、便秘下痢など様々な症状を引き起こします。
②血管障害
1)目(糖尿病性網膜症)
血糖が高い期間が続くと目の底にある網膜という部分の血管が悪くなり、視力が弱まります。最悪の場合、失明することもあります。そのため定期的に眼科の受診が必要になります。当院では眼科はありませんが、眼科のクリニックと連携してみていきます。
2)腎臓(糖尿病性腎症)
腎臓は身体の中の老廃物を尿として外に捨てる重要な役割をもっていますが、血糖が高い状態が続くとその役割が出来なくなり、最悪の場合透析が必要になります。腎臓の機能に関しては当院では定期的に採血・採尿でチェックしていきます。
3)動脈硬化
動脈硬化が進みやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞などを起こすリスクが上がります。糖尿病だけでなく、血圧やコレステロールなどの脂質についても併せて治療する必要があり、これらも含めて総合的に診ていきます。動脈硬化の進行具合を測定するPWV/ABI検査(血管年齢検査)や頸動脈エコーも当院で行うことが可能です。
③その他
悪性腫瘍、認知症、歯周病など。
このように糖尿病は上手く治療していないと上に挙げたような合併症を生じ、悪化する可能性が高まります。そのため、糖尿病を早期に発見し、そして早期に合併症予防のための治療を行う必要があります。ここで1番重要なことは、「食事や運動、お薬などの助けによって、糖尿病を上手くコントロールすれば、合併症の発生頻度を減らすことができ、健康な人とあまり変わらない生活を送ることができる」ということです。そのため定期的に検査を行って、専門家から適切な治療を受けることが重要です。
糖尿病の治療について
糖尿病は現在のところ完治することはできないため、一生付き合っていく必要があります。だからと言って決して悲観することはありません。糖尿病自体は治せなくても、血糖値をうまくコントロールし、血圧や脂質なども良好に保てば、上記に挙げたような合併症を起こさずに、あるいは進行を阻止して健康な方と同じように日常生活の質を保ち、寿命を確保することもできるようになります。
基本的に糖尿病の治療は、「食事療法・運動療法・薬物療法」の3本柱になります。しかし、糖尿病の治療で最も重要なことは、患者様及びサポートしてくれる御家族にきちんと糖尿病のことをご理解して頂くことです。
ただ漫然とお薬を出すようなことは当院では行いません。健診などで糖尿病を指摘された場合など、糖尿病になり始めの段階では、いきなりお薬で治療をするのではなく、糖尿病について医師やスタッフから丁寧に説明をさせて頂き、病気について正しくご理解頂きながら、まず最初は生活習慣を見直すことから始めていきます。食事運動療法だけで血糖値がうまく下がらない場合には飲み薬や注射薬での治療を行うことになります。
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糖尿病チェック
下記の項目は、糖尿病になりやすい人の特徴です。当てはまると思った項目が多いと、糖尿病である可能性や、すでに糖尿病を発症していれば悪化している可能性があります。できる限り早めに病院を受診し検査をして、医師と共に生活習慣を見直しましょう。
- 家族や親戚に糖尿病の人がいる
- 甘いものが大好き
- 食生活が不規則、偏りがち
- お酒をよく飲む
- 太り気味である
- 運動していない
- 野菜や海藻類をあまり食べない
- 早食いである
- タバコを吸う
(※なお、糖尿病の診断・発見を確定するものでは決してありません。あくまで参考として御利用下さい)
玉寄クリニック
副院長/日本糖尿病学会認定糖尿病専門医
玉寄 皓大