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高血圧

高血圧症の治療は当院へ

当院は、「高血圧」「糖尿病」「内分泌」に強みのある内科クリニックです。高血圧症は、ありふれたご病気ですので対応が杓子定規になっていることも珍しくありません。当院では内科専門医、内分泌・糖尿病内科専門医を取得しており聖路加国際病院の内分泌代謝科の外来診療も担っている当院医師が高血圧治療のプロフェッショナルとして、治療をご提案します。

 

そもそも血圧とは

血圧とは、「血管の壁にかかる圧力」を指します。血液は心臓をポンプとして全身に送り出され、最終的にはまた心臓に戻ってきます。心臓が血液を送り出す瞬間、心臓はぐっと収縮しますが、このとき、血圧は最大まで上がり、この時の血圧を「収縮期血圧」と呼びます。心臓は収縮した後ふくらみ、その時に血液が心臓に戻ってきますが、この時の血圧を「拡張期血圧」と呼びます。運動したあと、緊張している際、暑いとき寒いときなど一時的に血圧を測ると高いことがありますが、これらは「高血圧症」とは言いません。高血圧症とは、「安静時(リラックスしている状態)」の血圧が「常に」高い状態のことを言います。

血圧が高いとどうなるの?

よく患者様から「血圧が高いとどういったことが起きるのでしょうか?」という質問を受けることがあります。血圧が高いということは、血管の壁に常に高い圧力がかかっていることになります。この圧力のせいで血管には傷がつき、その傷が治る過程で壁が少しずつ硬くなっていきます。これをいわゆる「動脈硬化」と言います。つまり、血圧が高いと動脈硬化が進む、ということになります。

高血圧の症状

血圧が高いだけでは、基本的には症状がないことが多いです。そのため高血圧症は、「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」と呼ばれることもあります。症状がないと自分で気づくことは難しいので、定期的に血圧を測る習慣を身につけることが高血圧の早期発見の鍵になると言えます。そして、「血圧が高いな」と思ったら早めにクリニックを受診することをお勧め致します。

血圧測定のポイント

健康診断やクリニック・病院などで「お家での血圧はどれくらいですか?」と聞かれたご経験はありませんか?なぜこういうことを聞かれるかというと、血圧は測る場所によって異なるといわれているからです。つまり、健康診断や病院、クリニックで測った血圧が患者様御自身の本来の血圧ではないことが多く、自宅では血圧は高くないのに病院や健康診断でのみ血圧が高い状態のことを「白衣高血圧」と呼びます。内科医としては自宅で測った血圧(家庭血圧)が診療の最も参考になることが多いです。そのため家庭血圧を測る習慣は高血圧の診断や治療を行う上で非常に重要になってきます。そして、その家庭血圧を測る際にもいくつかのポイントがあります。

  1. 毎日できるだけ同じ時間に測る(※できれば朝)
  2. 毎日の血圧を記録する

この2つのポイントを意識することで、自分自身の血圧変動がよりわかりやすくなります。クリニックや健康診断でのみ血圧が高い患者様(白衣高血圧)に対して、治療が必要なのかどうか、日頃の生活習慣をどう指導すべきか、など医者側が判断する際に、上記の2つの習慣が身についていると、家庭血圧をもとに、より的確な診断や治療をすることが可能になります。

なぜ血圧を「朝」測るといいのでしょうか?

高血圧の患者様に血圧を下げるお薬をお出しする場合は、たいていは、朝食後に内服するパターンが多いです。とすると、朝食後に血圧を下げる薬を飲んでからクリニックに受診し、血圧を測定することになるわけですが、その時に測る血圧はお薬が良く効いている状態なわけです。朝に飲むお薬は、翌日の朝には薬の効果が切れてしまっていることがあるので、「朝の薬を飲む前(=薬の効果が切れている状態)」の血圧を測ると、高いことがあるのです。朝に血圧が高くなる原因はそれ以外にもいくつかありますが、朝に血圧が高いことを「早朝高血圧」と呼び、動脈硬化や脳梗塞・脳出血などのリスクを上げると言われています。そのため、朝の血圧をしっかり把握しておくことが治療の上でも重要になってきます。当院でも血圧手帳をお渡しし、家庭血圧を測定することを推奨しており、外来にて細かく血圧の推移をチェックしています。

高血圧と診断されたら-二次性高血圧の否定を-

血圧が高い状態が続き、高血圧と診断されたら、まずは二次性高血圧ではないかを調べないといけません。

ほとんどの高血圧は生活習慣や遺伝などが原因で起こる「本態性高血圧」です。しかし高血圧の中には、他の疾患が隠れていて、その疾患のせいで血圧が上昇する「二次性高血圧」というものがあります。

「二次性高血圧」の診断が何故重要かと言うと、その原因となる疾患に対して治療を行うことで高血圧自体が改善する(治ってしまう)可能性があるからです

当院では、「初めて診断された高血圧」、「複数の薬を使ってもなかなか改善しない(難治性)高血圧」、「若いのに高血圧になってしまった方」などに二次性高血圧の検査を行うこととしております。

二次性高血圧の原因としては、原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫、腎血管性高血圧、慢性腎臓病、肥満、睡眠時無呼吸症候群などが挙げられます。

 

高血圧の行く先

血圧が高いと動脈硬化が進むというお話をしましたが、それでは動脈硬化が進むとどうなるのでしょう。動脈硬化が進むと、身体の中の大きな血管から小さな血管まで硬く、狭く、細くなっていきます。そして細くなってくると、血液が流れず詰まったりします。心臓の血管が詰まれば心筋梗塞、腎臓の血管が詰まれば腎不全、目の小さい血管が詰まれば視力低下、首や頭の血管が詰まれば脳梗塞の原因となります。このような恐ろしい合併症を引き起こす前にきちんと血圧をコントロールして動脈硬化を予防しておくことが大事になります。

血圧の目標値

血圧の適正値とは幾つなのでしょうか?
答えからお話しすると、自分の適正血圧がどれくらいであるべきなのかは個人差があります。例えば、糖尿病がもともとある方、心臓血管病の危険が高い方などは、適正血圧を健康な方よりも低く保つ必要があります。これに年齢やその人の生活状況なども加味されていきます。そのため、血圧が高い方は専門のクリニックに診てもらうことをお勧めいたします。当院は高血圧を含めた生活習慣病の専門の糖尿病・内分泌内科の医師が在籍しておりますので、ご自身の適正血圧について知りたいという方はぜひ受診して医師にお聞きください。

高血圧の治療

高血圧の治療は、何よりもまず生活習慣の見直しが重要となります。具体的には、塩分を取りすぎないこと、禁煙、運動習慣をもつこと、太りすぎないこと、などが挙げられます。これらのことをしっかりと行い、それでも血圧が高ければ、そこで初めてお薬による治療となります。血圧を下げるお薬にはたくさんの種類があります。一番多く使われているお薬はカルシウム拮抗剤という種類の薬だと思われますが、それ以外にも利尿薬、アンギオテンシン変換酵素阻害薬、アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬、αブロッカー、βブロッカーなど沢山の種類があります。それぞれの薬で、作用の仕方も違えば、副作用も違います。自分は「どの種類の薬」を、「どれくらいの量」飲む必要があるのか、また、「自分にはこの薬は合っているのだろうか」などご不明な点があれば、クリニックを受診していただき、遠慮なく医師にお聞きください。医師の方から患者様に分かりやすく丁寧にお答えいたします。

 

玉寄クリニック副院長

聖路加国際病院 内分泌・代謝科 玉寄皓大

 

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