中央区・日本橋人形町の高血圧外来
0. こんな不安はありませんか?
- 「健康診断で“血圧が高い”と言われたけど、何から始めればいいのか分からない」
- 「薬をすすめられたけど、一度始めたら一生やめられない気がしてこわい」
- 「塩分を減らせと言われても、具体的に何をどう変えれば良いのかイメージできない」
- 「家で血圧を測れと言われても、正しい測り方が分からない」
高血圧は"自覚症状がほとんどないまま進む“サイレントキラー(静かな殺し屋)”と言われます。その一方で、正しく向き合えば、ふつうに長く元気に暮らせる病気でもあります。
東京都中央区日本橋人形町にある玉寄クリニックの副院長は、「内科専門医」と「内分泌代謝専門医」の資格を有し、聖路加国際病院で「高血圧・二次性高血圧外来」を担当した実績があります。現在は、「難しい医療情報を、患者さんが判断できる言葉に翻訳する」説明を大切にしながら、当院の高血圧外来を担当しています。
このページでは、「血圧が高いと言われたとき、何をどうすればいいか」が、この1ページで一通りわかることを目標に、内科専門医・内分泌代謝専門医・糖尿病専門医である当院副院長が、むずかしい言葉を使わずにわかりやすく解説していきます。
1. 高血圧とは?|「たまたま高い」のと「高血圧(症)」は違います
まずは言葉の整理からです。
- 血圧が高い
→ たまたま測ったときに高かった状態 - 高血圧(症)
→ くり返し測っても血圧が高い状態が続いていること
一般に、診察室での血圧が140/90 mmHg以上の状態が続くと「高血圧(症)」と診断されます。
血圧は一日の中でも変化しやすく、
- 緊張していた
- 寒かった
- 直前にコーヒーを飲んだ
- 頭が痛かった、お腹が痛かった
などで、一時的に高くなることもあります。
ですから、一度高かっただけで“もうダメだ”と落ち込む必要はありません。
大事なのは、
「何度も測っても高い状態が続いていないか?」
を確かめていくことです。
2. なぜ高血圧は怖い?|“水道管”でイメージしてみる
血圧とは、かんたんに言うと、
「心臓というポンプが、血液を全身に送り出すときの圧力」
です。
家の中の「水道管」を思い浮かべてください。つねに強い水圧がかかり続けると、水道管の内側が少しずつ傷み、ゆがんだり、もろくなったりします。
同じように、血圧が高い状態が続くと、血管の内側の壁が少しずつ傷ついていきます。
その結果として、
- 脳の血管 → 脳出血・脳梗塞
- 心臓の血管 → 心筋梗塞・狭心症
- 腎臓の血管 → 腎機能低下・透析
- 全身の血管 → 動脈硬化・大動脈解離
といった病気のリスクが高くなります。
つまり、高血圧とは
「将来の脳と心臓と腎臓を守るために、いまから手を打っておくべき病気」
と言い換えることができます。
3. 血圧の数字の見方|「上」と「下」は何を見ている?
血圧には、よく「上が○○で、下が○○」と言いますが、この“上”“下”はそれぞれ次の意味です。
- 上の血圧(収縮期血圧)
→ 心臓がギュッと縮んで、血液を勢いよく押し出しているときの圧力 - 下の血圧(拡張期血圧)
→ 心臓が次の拍動の準備をして、ゆっくり休んでいるときの圧力
ざっくりとした目安として、
- 正常血圧 :120/80 mmHg 未満
- 高値血圧 :130〜139 / 80〜89 mmHg
- 高血圧 :140/90 mmHg 以上
「高値血圧」は、まだ“高血圧症”ではありませんが、この状態が続くと、高血圧に進んでいきやすい“黄色信号”の領域です。
4. どこを目指せばいい?|目標は「130/80 mmHg未満」
最新のガイドライン(2025年度)では、原則として「130/80 mmHg未満」を目標にしましょう、という考え方になってきています。
ただし、
- ご高齢でフラつきが強い方
- 腎機能がかなり落ちている方
- すでに動脈硬化が重い方
などでは、「下げすぎ」がかえって良くない場合もあります。
目標は “一律”ではなく“オーダーメイド”。これが現代の高血圧治療の考え方です。
当院では、
- 年齢
- 合併症(糖尿病・脂質異常症・腎臓病など)の有無
- これまでの脳梗塞・心筋梗塞の既往
- 生活スタイル
- フラつき・立ちくらみの有無
といった情報をふまえて、
「あなたの場合は、どこまで下げるのが“ちょうどいい”のか」
を一緒に決めていきます。
5. 高血圧の原因|「体質」と「生活習慣」の両方が関係
高血圧の多くは「本態性高血圧」と呼ばれ、はっきりした一つの原因があるわけではなく、体質と生活習慣の積み重ねで起こるタイプです。
たとえば、
- 塩分のとり過ぎ
- 肥満(特にお腹まわりの内臓脂肪)
- 運動不足
- 飲酒
- 喫煙
- ストレス・睡眠不足
- 遺伝(ご家族に高血圧の方が多い)
一方で、ホルモン異常や腎臓の病気が原因で起こる「二次性高血圧」というタイプもあります。
- 原発性アルドステロン症
- クッシング症候群
- 甲状腺の病気
- 腎血管性高血圧 など
この場合は、「生活習慣だけ頑張ってもなかなか血圧が下がらない」「若い頃からかなり血圧が高い」などの特徴があります。
当院には、内分泌代謝専門医が2名在籍しており、副院長は聖路加国際病院で「高血圧・二次性高血圧外来」も担当してきました。
「薬をかなり飲んでいるのに血圧が下がりづらい」
「若いのに血圧がとても高い」
という方は、一度“二次性高血圧”の観点からもチェックしてみる価値があります。
6. 高血圧の生活習慣改善|“今日からできる”具体策
6-1. 減塩:まずは「ちょっと薄味」に慣れることから
日本人は、世界的に見ても塩分摂取量が多いと言われています。
高血圧の方は 1日6g未満を目標にすると良いとされています。「6g」と言われてもピンと来ないと思いますので、具体的なコツを書きます。
減塩のコツ
- 味噌汁:1日1杯まで/汁は半分残す
- 漬物・佃煮・梅干し:毎食ではなく“ときどき”に
- ハム・ソーセージ・ベーコンなどの加工肉は回数と量を減らす
- 醤油やソースは、食べ物に直接かけるのではなく、小皿にとって“つける”スタイルに
- だし・香辛料・レモン・お酢を活用して、塩を減らしても満足できる味付けに
「完璧」を目指すと続かないので、
“少しずつ薄味に慣れていく”イメージが大切です。
6-2. 体重:1kg落ちると血圧も少し下がる
肥満と高血圧は密接に関係しています。大まかには、体重が減るとそれに応じて血圧も下がりやすくなります。
目標は、
BMI(体重kg ÷ 身長m²)→25未満
ですが、いきなりそこを目指さなくても構いません。
- ご飯(主食)の量を少し減らす
- 夜遅い時間の食事を控える
- 間食を「毎日」から「2〜3日に1回」にしてみる
など、「少しずつ減らしていく」ことが現実的です。
6-3. 運動:ジムよりも「生活の中に動きを散りばめる」
高血圧に効く運動は、特別なものではありません。
おすすめは…
- やや早歩きの散歩:1日20〜30分
- 10分×2〜3回などの分割でも大丈夫です
- エレベーターではなく階段を使う
- テレビを見ながらその場足踏みや踏み台昇降
大切なのは、
「続けられる動き」を毎日の生活に組み込むこと
です。
6-4. 飲酒・喫煙・睡眠
- お酒
- 飲む場合は「適量」を守ることが大切です
- 休肝日をつくるのも効果的です
- タバコ
- 血圧だけでなく血管そのものを痛め、脳卒中・心筋梗塞のリスクを高めます
- 禁煙は、それだけで「最高の血管ケア」の一つです
- 睡眠
- 寝不足や、いびきの強い「睡眠時無呼吸症候群」は、血圧を上げる原因になります
7. 家庭血圧の測り方|“自分の血圧を知る”ことが第一歩
最近は日本高血圧学会をはじめ多くの専門家が、
「診察室の血圧より、家庭で測った血圧の方が大事」
と考えています。
● 測るタイミング
- 朝:起床後1時間以内、トイレの後、薬を飲む前、朝ごはんを食べる前
- 夜:寝る前(入浴や飲酒の直後は避ける)
● 姿勢とコツ
- 背もたれのある椅子に楽な姿勢で座る
- 足は組まず、床にベタッとつける
- 1〜2分間、静かに休んでから測る
- カフ(腕帯)は心臓の高さに合わせる
● 家庭血圧での目標
125/75 mmHg 未満が一つの目安になります。
当院では、血圧手帳・血圧計の記録・スマホのメモなど、どの形でも構いませんので、家庭血圧の記録を一緒に見ながら治療方針を相談していきます。
8. お薬の話|「薬=負け」ではありません
「薬を飲み始めたら、一生やめられないのでは?」
「薬に頼りたくない」
こう感じる方はとても多いです。
しかし高血圧の場合、「薬の副作用」よりも、「血圧が高いまま何年も放置される」ことの方が、ずっと大きなリスクです。
お薬はあくまで「脳と心臓と腎臓を守るための道具」だと考えてみてください。
当院では、
- これまでの血圧の推移
- 家庭血圧
- 合併症(糖尿病・脂質異常症・腎臓病・心臓病)の有無
- 年齢・体格・むくみや咳の有無
などをふまえて、
「最小限の量で、最大のメリットを得られる薬の組み合わせ」
を一緒に考えていきます。
生活習慣がしっかり整い、体重も落ちてきた方では、薬を減らしたり、やめることができるケースも実際に多々あります。
よく使われる降圧薬(ざっくり)
- Ca拮抗薬
- アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)
- ACE阻害薬
- 利尿薬(サイアザイド系など)
- β遮断薬
日本高血圧学会は、これらを主要な降圧薬として、必要に応じて2剤以上の併用が必要になることも多いとしています。
当院では、
- 血圧の値
- 年齢
- 糖尿病・脂質異常症・腎臓病の有無
- 心血管イベントの既往
- むくみ・咳・頻脈などの副作用
を総合的に見ながら、「最小限で最大の効果が出る」薬の組み合わせを一緒に考えていきます。
9. よくある質問(Q&A)
Q1. 高血圧は治りますか?
A1. 完全に“ゼロ”にすることは難しくても脳や心臓のリスクを大きく下げることは十分可能です。体質の要素もありますが、生活習慣+薬物療法で血圧をしっかりコントロールすれば、普通の人と同じように生活できます。
Q2. いつから薬を飲んだ方がいいですか?
A2.血圧の高さだけでなく、年齢、糖尿病・腎臓病・脂質異常症の有無、喫煙歴、心筋梗塞・脳卒中の既往などを総合して決めます。「この数字になったら絶対に薬」というより、リスクを一緒に見ながら決めていくイメージです。
Q3. 血圧が正常になったら、薬はやめられますか?
A3. 場合によっては減らしたり、中止できることもあります。体重がしっかり減った、塩分・飲酒が改善した、運動習慣がついた、など生活習慣が大きく改善した場合には、薬を減らすことを検討できます。いきなり自己判断でやめず、必ずご相談ください。
10. 当院の高血圧診療の「強み」と他院との違い
高血圧は、どこの内科クリニックでも診ることのできる病気です。だからこそ、「どこで診ても同じ」ではありません。
当院の特徴は、次のような点にあります。
① 必ず「内科専門医」が診療します
- 当院の高血圧診療は、日本内科学会認定内科専門医が必ず担当します。
- 一般内科の幅広い知識を背景に、高血圧だけでなく、他の病気との関連も含めてトータルに判断します。
② 糖尿病・脂質異常症・内分泌疾患まで“一体”で診ます
- 副院長は
- 日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医
- 日本内分泌学会認定 内分泌代謝科専門医
でもあります。
- 高血圧の患者さんの多くは、
糖尿病・脂質異常症・肥満・甲状腺疾患などを同時に抱えています。 - 当院では、これらを別々ではなく「血管を守る総合診療」として一括で管理します。
③ 聖路加国際病院での「高血圧・二次性高血圧外来」の経験
- 副院長は、聖路加国際病院で高血圧・二次性高血圧の外来も担当してきました。
- 「若くして血圧がかなり高い方」や「複数の薬を飲んでもなかなか下がらない方」など、一般的な高血圧外来では見逃されやすい“二次性高血圧”の診療経験が豊富です。
- 「本当に体質と生活だけの問題なのか」「ホルモンの病気が隠れていないか」を、必要に応じて精査します。
④ 説明をわかりやすく
- 私たちが意識しているのは、
「専門用語をいったん“生活の言葉”に翻訳してから話すこと」 - 「どうしてその薬なのか」「どうしてその目標値なのか」を、
“理由から”お話しするよう心がけています。
⑤ 日本橋人形町・水天宮前エリアで「血管を守るクリニック」として
- 高血圧・糖尿病・脂質異常症・内分泌疾患をまとめて診ることで、脳卒中・心筋梗塞・腎臓病・認知症のリスクを長期的に下げていくことを目指しています。
高血圧だけを診るのではなく、「10年後・20年後のあなたの血管」を一緒に守っていく。それが当院の高血圧診療です。
11.内科専門医による高血圧ブログ|最新の知識と正しい対策を解説
-血圧が高いと言われたあなたへ -
「薬はまだ早い?それとも、もう飲むべき?」「食事だけで下がるの?運動は何をすれば?」「放っておくとどうなるの?」
そんな“誰にも聞けなかった疑問”に、内科専門医である副院長が丁寧に解説したブログを連載中です。
このブログシリーズでは、最新の医学ガイドラインに基づきながら、実際の診療経験から生まれた“本当に役立つ知識”をお届けしています。これから治療を始める方、すでに治療中の方にも役立つ内容です。
📚高血圧ブログシリーズ
・第1回:高血圧とは何か?なぜ放置すると危険なのか|専門医が「最初に知ってほしい全体像」
・第2回:家庭血圧の正しい測り方|ここを間違えると治療がすべてズレます
・第3回:白衣高血圧と仮面高血圧|病院の血圧は当てにならない?
・第4回:高血圧の原因はひとつじゃない|生活習慣と体質、どこまで関係する?
・第5回:高血圧と塩分|減塩はどこまで必要?何から始めればいい?
12. 受診を考えている方へ|まずはお電話でご予約ください
高血圧の初診では、
- これまでの血圧の推移
- 健康診断の結果
- ご家族の病歴
- お仕事や生活スタイル
- すでに飲んでいる薬やサプリメント
など、お話を伺ったうえで、
「いま何が起きていて、これから何をしていくべきか」を一緒に整理していきます。
そのため、高血圧の初診は「お電話でのご予約」をお願いしております。
(診察時間を確保するためです)
- 中央区日本橋人形町・水天宮前エリアで、「血圧のことをしっかり相談できる内科」をお探しの方は、どうぞお気軽にお電話ください。
13.まとめ
著者紹介:
玉寄クリニック副院長
玉寄 皓大(たまよせあきひろ)
- 日本内科学会認定 内科専門医
- 日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医
- 日本内分泌学会認定 内分泌代謝科専門医
東京大学病院・聖路加国際病院で研鑽を積んだ内科専門医。現在は中央区日本橋にて、地域の皆さまに「わかりやすく噛み砕いた説明」と「安心できる医療」を届けることを大切にしています。高血圧は「怖い病気」ではなく、「正しく付き合えば、寿命も生活も守れる病気」です。一人で悩まずに、ぜひ一度ご相談ください。内科・糖尿病・内分泌の専門医として、“数字”だけでなく、“生活”と“将来”まで一緒に考える診療を心がけています。

