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【糖尿病専門医が解説】血糖を見るなら"正しい"モニタリングを!【医療機器で正確にチェック】

[2025.10.19]

その血糖データ、本当に正しい?糖尿病専門医が教える“信頼できる血糖モニタリング”とは

東京都中央区日本橋人形町で糖尿病専門外来を行っている、日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医・玉寄皓大です。

 

2025年10月にFNN(Fuji News Network)プライムオンラインで公開された 『血糖値モニターブームに「自己判断での使用は危険」!中には“おもちゃ”も…正しい「持続血糖測定器」との付き合い方』という記事が話題になりました。

 

「腕に貼るだけで血糖が見える」

「スマホで簡単に血糖管理できる」

 

そんなキャッチコピーとともに、血糖モニタリングを取り入れる人が近年増えています。しかしその一方で、記事内では次のような警告も示されていました。

 

「自己判断での使用は危険」

「中には“おもちゃ”と呼ばれても仕方ない製品もある」

 

(FNNプライムオンラインより引用)

血糖の見える化のブームの裏で、誤った自己判断が健康リスクになる可能性があるのです。

 

「血糖を見える化」する時代――でも、“正しく”が大前提

食後の血糖スパイクや、運動による血糖変動を“見える化”できるのは確かに画期的です。しかし、精度の保証がない機器を使うと、かえって誤った健康管理を招くことがあります。実際、FNNの記事でも「誤差の大きい非医療機器」が市場に多く出回っていることが指摘されています。

 

日本糖尿病学会も警鐘「医療機器でない測定は信頼性が不十分」

日本糖尿病学会は2024年4月に、以下のような声明を発表しています。

 

「血糖測定機能をうたうスマートウォッチ(腕時計型デバイス)について」

2024年2月21日、米国食品医薬品局(FDA)は、皮膚への穿刺をせずに血糖を測定できると称するスマートウォッチやスマートリングの使用を避けるよう警告しました。現在、指先穿刺や皮下センサーを使わずに血糖値を測定できる医療機器は存在しません。

 

日本糖尿病学会 公式声明より引用)

つまり、SNSなどで話題の「スマートウォッチで血糖が測れる」というのは、現時点では医学的根拠のない“非医療領域のガジェット”にすぎません。

 

FDA(アメリカ食品医薬品局)も明確に注意喚起

FDAも2025年に次のように声明を出しています。

“The FDA has not authorized, cleared, or approved any smartwatch or smart ring that measures blood glucose directly.”

(血糖を直接測定できるスマートウォッチや指輪型デバイスは、一切承認されていない)

つまり、「スマートウォッチで血糖を測る」ことは、まだ実用段階ではないということです。誤った数値をもとに食事制限や投薬判断をしてしまうと、低血糖・高血糖・合併症などのリスクが生じかねません。

 

医療機器でしか分からない“本当の血糖変動”

では、何が“正しい血糖モニタリング”なのでしょうか。それは、厚生労働省が医療機器として承認している「持続血糖測定(CGM)を使うことです。

 

日本で承認されている代表的な機器を2つご紹介します。

医療機器名

特徴

保険適用

FreeStyleリブレ2(アボット社)

腕に装着し14日間の血糖を自動記録。スマホで見ることが出来る。Bluetooth対応。

あり

Dexcom G7(デクスコム社)

腕やお腹に装着し10日間の血糖を自動記録。スマホで見ることが出来る。Bluetooth対応。

あり

⚫︎FreeStyleリブレ2

⚫︎G7

これらは正式な医療機器であり、糖尿病の保険診療でも広く使われています。一方、非医療機器は「健康の参考値」としても活用できません。

 

当院の「血糖モニタリング外来」について

当院では、先程ご紹介した医療機器FreeStyleリブレ2を用いた「血糖モニタリング外来」を行っています。

  • 腕に小さなセンサーを貼るだけ(痛みなし)
  • 14日間 × 24時間、自動で血糖を記録
  • スマホで血糖の変化をリアルタイムに確認
  • 最後は糖尿病専門医がデータを解析し、食事・運動との関連などをフィードバック

費用は 12,100円(税込/14日間)。

全国的には2-3万円前後のケースが多く、

「精度」「専門性」「費用」の三拍子がそろった外来として大変多くの方にご好評をいただいております。

 

 

血糖モニタリングで「見えてくる真実」

実際に血糖モニタリングを行うと、多くの発見や気づきがあります。

  • 朝食を抜くと、昼食後の血糖が180mg/dLまで急上昇
  • 食後10分のウォーキングで血糖ピークが抑制
  • 夜間の低血糖や、知らないうちの血糖スパイクが可視化

つまり、「知ること」こそが最大の予防です。“なんとなく健康そう”を卒業して、科学的に可視化して自分の体を理解する時代です。

 

糖尿病専門医の視点から

私は日本糖尿病学会認定の糖尿病専門医として、「血糖をただ測ること」ではなく、「血糖を正しく測定し、理解すること」に価値があると考えています。

 

血糖を“見える化”するなら、

医療機器で、正確に、専門医とともに。

それが、将来の合併症を防ぎ、健康寿命をのばす一番の近道です。

 

当院の血糖モニタリング外来(自由診療)

  • 使用機器:FreeStyleリブレ2(厚労省承認 医療機器)
  • 費用:12,100円(税込)/14日間
  • 対象:糖尿病の有無問わず
  • 所在地:東京都中央区日本橋人形町
  • 事前予約制のためご希望の方はお電話(03-3661-5555)にてご予約をお願いします。

 

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著者紹介:

人形町 水天宮 内科クリニック 医師

玉寄 皓大(たまよせ あきひろ)

  • 日本内科学会認定 内科専門医
  • 日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医
  • 日本内分泌学会認定 内分泌代謝科専門医
  • 東大病院 糖尿病・代謝内科医局員
  • 聖路加国際病院 内分泌代謝科元常勤医
  • (元)聖路加国際病院Educational  Chief

「血糖を“見える化”する時代だからこそ、正確な医療機器と正しい知識が必要です。糖尿病専門医として、患者さんが安心して自分の体を理解できるよう、正しい血糖モニタリングの普及に力を入れています。」

 

 

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