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【安心して相談できる!】糖尿病を専門とする医師の資格事情を徹底解説

[2025.02.04]

まず初めに

「糖尿病を専門的に診てもらいたい!」と思ったとき、 どの資格を持つ医師を選べばよいのかわかりにくいですよね。今回は、糖尿病診療に携わる医師の資格事情について、医師のキャリアも含めて日本糖尿病学会糖尿病専門医がわかりやすく解説します。

 

最近の専門医制度は大きく変わりました

ここ数年で専門医制度が変わり、 内科全般の診療を行うためには「内科専門医」の取得が必須となりました。以前は「内科認定医」という、比較的取得しやすい資格が条件だったのですが、2021年以降は 「(新)内科専門医」を取得しないと、糖尿病や内分泌の専門医試験を受けることができなくなりました。

 

内科専門医とは?

「内科専門医」を取得するには、以下の条件をクリアする必要があります。

 

内科全般の症例160件以上

レポート29件以上

学会発表・論文投稿

 

この受験資格をクリアした後に行われる試験の合格率は 85-90% ですが、ただでさえハードな内科研修・業務の傍らにこの準備をするという敷居がそもそも高く、若手医師の「内科離れ」の一因になっているとも言われています。

 

糖尿病専門医になるまでのステップ

糖尿病を専門的に診る 「糖尿病専門医」 の資格を取得するには、以下の 3つのステップ をクリアする必要があります。

内科専門医の取得(必須)

まずは前述した 「内科専門医」 を取得しなければなりません。

 

内分泌代謝・糖尿病内科専門医の取得

内科専門医を取得した後、糖尿病を専門に診るには次のステップとして「内分泌代謝・糖尿病内科専門医」を取得することになります。

 

この資格を取得するには、

内分泌代謝・糖尿病領域の研修実績

100件以上の症例経験

18件以上のレポート

学会発表・論文投稿

 

といった条件をクリアし、試験に合格する必要があります。糖尿病と比べると内分泌疾患はなかなか出会うことが少なく、必要な症例経験を積むことが大変と言われています。試験については問題の難易度は高いものの、受験資格を満たせば 90%以上が合格する試験です。

 

糖尿病専門医の取得(最終ステップ)

「糖尿病専門医」は糖尿病に特化した最も権威のある資格です。「糖尿病専門医」 を取得するには、内科専門医や内分泌代謝糖尿病内科専門医を取得し、かつ以下の条件を満たす必要があります。

 

糖尿病の研修実績

症例経験・レポート提出

学会発表・論文投稿

試験(マークシート+記述+面接)

 

試験の合格率は約7割 で、他の内科に関する専門医試験と比べるとかなり低いです。数字だけ見ると一見高いように感じるかもしれませんが、「糖尿病専門研修を一定期間受け、内科専門医や内分泌代謝・糖尿病内科専門医をもった医師の3割が不合格となる試験」と考えると、難易度は高いと考えられます。とくに毎年なにが出るか予想できない記述問題が鬼門と言われています。

 

糖尿病診療の最高峰「糖尿病専門医」

内科専門医を取得し、糖尿病の臨床経験を積み、難関の糖尿病専門医試験に合格して得ることのできる「糖尿病専門医」は、 糖尿病診療の質を保証する最もレベルの高い資格です。

 

例えば、

インスリンポンプ療法の管理

最新のGLP-1受容体作動薬(ウゴービなど)の処方

 

など、 糖尿病専門医が在籍していないと取り扱うことのできない治療法もいくつかあります。

 

過去の専門医制度との違い

新専門医制度が始まる前は 「内分泌代謝・糖尿病内科専門医」 という資格はなく、代わりに 「(旧)内分泌代謝専門医」 がありました。

 

(旧)内分泌代謝専門医 と糖尿病専門医

✅ (旧)内分泌代謝専門医 は、内科認定医があれば受験可能だった

糖尿病専門医 のほうが取得が難しく、試験内容も厳しい

✅ (旧)内分泌代謝専門医は内分泌系の知識を重視し、糖尿病の専門知識はそれほど重視していなかった

 

新制度になり、内分泌と糖尿病の両方の側面を学ぶこと、糖尿病の知識を深く学ぶ必要がある形に変わったのです。

 

専門医資格を見分けるポイント

糖尿病診療を受ける際は、

 

糖尿病専門医(1st)

(糖尿病診療の質を保証する最も信頼度の高い資格)

 

内分泌代謝・糖尿病内科専門医(2nd)

(次点で信頼度が高い資格)

 

といった資格を持つ医師が在籍している医療機関を選ぶのがおすすめです。

 

クリニックの入口や看板に書かれている診療科の「糖尿病内科」というのは日本では医療機関であれば自由に標榜できるため、専門とは全く関係ありません。「糖尿病学会所属」といった肩書きについても、 学会にお金を払えば誰でも所属することができるため、 医師の専門性やスキルを保証するものではないので注意が必要です。

 

当院には糖尿病専門医が2名在籍

東京都中央区日本橋人形町にある当院には糖尿病専門医が2名在籍しています。また、当院副院長は「糖尿病専門医」と「内分泌代謝・糖尿病専門医」をダブル取得しており、糖尿病の専門的な診療を行うことが可能です。

 

「糖尿病を専門的に診てもらいたい」

「最新の治療について相談したい」

 

という方は、是非当院へご相談ください。 

 

 

中央区日本橋人形町1-12-11

玉寄クリニック

副院長・日本糖尿病学会認定糖尿病専門医 

玉寄皓大 

 

 

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