メニュー

【高血圧ブログ|第3回】白衣高血圧と仮面高血圧|病院の血圧は当てにならない?

[2025.12.21]

はじめに|「病院の血圧」と「家の血圧」、違いませんか?

高血圧の診療をしていると、

多くの方がこうお話されます。

 

  • 「病院だと血圧が高いんです」
  • 「家で測ると、そこまで高くないんですが…」

 

あるいは逆に、

 

  • 「病院では問題ないと言われました」
  • 「でも家では高い日が多いです」

 

実はこれは高血圧診療ではとても重要なヒントになります。

 

第3回高血圧ブログでは、

  • 白衣高血圧
  • 仮面高血圧

という2つの状態について、

「なぜ問題になるのか」、「どう向き合えばいいのか」を、中央区日本橋人形町で高血圧の診療を行っている日本内科学会認定内科専門医がわかりやすく解説します。

 

1. 白衣高血圧とは?

白衣高血圧とは、

  • 病院で測ると血圧が高い
  • 家庭で測ると血圧は正常

という状態のことを指します。

 

なぜ起こるの?

  • 病院という場所で緊張する
  • 白衣を見ると無意識に身構える
  • 来院前に急いで歩いてきた

 

こうした理由で、

一時的に血圧が上がります。

 

2. 白衣高血圧は「放っておいていい」のでしょうか?

以前は、「家で正常なら大丈夫」と考えられることもありました。

 

しかし現在では、「白衣高血圧の方は、将来“本当の高血圧”に移行しやすい」ことがわかっています。

 

つまり、

  • 今すぐ薬が必要とは限らなくても
  • 定期的な家庭血圧の測定
  • 生活習慣の見直し

がとても大切です。

 

3. 仮面高血圧とは?(こちらの方が要注意です)

仮面高血圧とは、

  • 病院では血圧が正常
  • 家庭で測ると血圧が高い

という状態のことを指します。

 

病院では問題なさそうに見えてしまうのと、そもそも家庭で血圧を測る習慣がないと見つからないので、「見逃されやすい高血圧」とも言えます。

 

4. なぜ仮面高血圧は危険なのか?

仮面高血圧が問題なのは、

  • 病院では治療されない
  • でも家庭では高血圧が続いている

という状態が起こるためです。

 

その結果、「血管へのダメージが気づかれないまま進んでしまう」可能性があります。

 

これまでの様々な研究で、

仮面高血圧の方は

持続性高血圧(病院でも家でも高い人)と同程度に、

  • 脳卒中
  • 心筋梗塞
  • 心不全

のリスクが高いことが示されています。

 

5. 白衣高血圧・仮面高血圧はどうやって見分ける?

答えは、とてもシンプルです。

 

正しい条件で測った「家庭血圧」を確認すること

 

これ以外に方法はありません。

 

第2回高血圧ブログで解説したように、

  • 上腕式血圧計を使用
  • 朝(起床後1時間以内・朝食前・服薬前)
  • 1回に2回測定
  • 5〜7日以上の平均を見る

この条件で測った家庭血圧が判断の決め手になります。

 

6. 一目でわかる整理表

状態

病院の血圧

家庭血圧

正常

正常

正常

白衣高血圧

高い

正常

仮面高血圧

正常

高い

持続性高血圧

高い

高い

※家庭血圧の平均 135/85mmHg以上 が

高血圧の目安です。

 

7. それぞれ、どう向き合えばいい?

白衣高血圧の場合(病院でのみ高い)
  • すぐに薬が必要とは限りません
  • ただし定期的な家庭血圧の確認は必須
  • 将来の高血圧予防が重要です

 

仮面高血圧の場合(家庭でのみ高い)
  • 治療が必要になることが多い状態です
  • 病院の血圧だけで安心しない
  • 家庭血圧をもとに治療方針を決めます

 

8. 当院の考え方

当院では、

  • 病院の血圧
  • 家庭血圧
  • 年齢・生活習慣
  • 合併症の有無

を総合的に判断し、「今、治療すべきか」、「どの程度の介入が適切か」を一緒に考えます。

 

また、

  • 若い方
  • 薬を飲んでも血圧が下がらない方

では、ホルモン異常などによる二次性高血圧も考慮いたします。

 

当院副院長は、聖路加国際病院で高血圧・二次性高血圧外来を担当してきた医師です。

 

9. こんな方は一度ご相談ください

  • 病院と家庭で血圧が大きく違う
  • 「様子見」と言われたまま不安
  • 家では高いのに治療されていない
  • 血圧の評価を一度きちんと整理したい

 

初診について

中央区日本橋人形町・水天宮前周辺で、高血圧を専門医に相談したい方は、内科・糖尿病・内分泌を専門とする玉寄クリニックまでお気軽にご相談ください。初診はお電話でのご予約をお願いしています

 

10.まとめ|病院の血圧「だけ」で判断しない

  • 白衣高血圧:今は軽くても、将来に注意
  • 仮面高血圧:見逃されやすく、実は危険
  • 判断のカギは正しい家庭血圧

 

血圧は、測り方と見方で意味が大きく変わります。

 

次回予告|第4回高血圧ブログ

高血圧の原因はひとつじゃない|生活習慣と体質、どこまで関係する?

  • 塩分
  • 運動
  • 体重
  • 遺伝

「結局、何が原因なの?」を

一度きちんと整理します。

 

▶︎ 高血圧総合ページ

中央区・日本橋人形町の高血圧外来|内科・糖尿病・内分泌の専門医が徹底解説

▶︎著者紹介: 

人形町 水天宮 内科クリニック 医師

 

玉寄クリニック副院長

玉寄 皓大(たまよせあきひろ)

  • 日本内科学会認定 内科専門医
  • 日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医
  • 日本内分泌学会認定 内分泌代謝科専門医

東京大学病院・聖路加国際病院で研鑽を積んだ内科専門医。現在は中央区日本橋にて、地域の皆さまに「わかりやすく噛み砕いた説明」と「安心できる医療」を届けることを大切にしています。高血圧は「怖い病気」ではなく、「正しく付き合えば、寿命も生活も守れる病気」です。一人で悩まずに、ぜひ一度ご相談ください。内科・糖尿病・内分泌の専門医として、“数字”だけでなく、“生活”と“将来”まで一緒に考える診療を心がけています。

 

 

HOME

ブログカレンダー

2026年3月
« 2月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME