【高血圧ブログ|第4回】高血圧の原因はひとつじゃない|生活習慣と体質、どこまで関係する?
はじめに|「原因は塩分ですよね?」と言われたことはありませんか?
高血圧について相談すると、
多くの方がこう言われた経験があります。
「塩分を控えましょう」
「運動してください」
「体重を落としましょう」
もちろん、どれも大切です。
しかし一方で、こんな疑問を持つ方も少なくありません。
「そんなに塩辛いものを食べていない」
「昔から太っていない」
「運動もそれなりにしている」
それでも血圧が高いのはなぜなのか?
高血圧ブログ「第4回目」では、中央区日本橋人形町で高血圧診療を行なっている日本内科学会認定内科専門医・日本内分泌学会認定内分泌代謝専門医が、高血圧の「原因」をわかりやすく整理して解説したいと思います。
1. 高血圧の原因は「大きく2つ」に分けられます
まず結論です。
高血圧の原因は、
次の 2つのタイプ に分けて考えます。
① 本態性高血圧(生活習慣・体質が中心)
② 二次性高血圧(病気が原因)
多くの方は①ですが、
②を見逃すと治療がうまくいきません。
2. 本態性高血圧とは?(一番多いタイプ)
本態性高血圧とは、
明確な「ひとつの病気」があるわけではなく、体質や生活習慣が重なって起こる高血圧です。
関係する主な要素
- 塩分の多い食事
- 運動不足
- 体重増加
- ストレス
- 睡眠不足
- 遺伝的体質
これらが少しずつ積み重なって、
血圧が上がっていきます。
大切なのは「どれか1つだけが原因」ではないという点です。
3. 「体質」はどれくらい関係する?
高血圧は、家族性がはっきりある病気です。
- 両親が高血圧
- 兄弟姉妹が若い頃から高血圧
この場合、同じ生活をしていても血圧が上がりやすい“なりやすさ”を持っています。
ただし、体質があっても、
生活習慣で進行を遅らせることは可能です。
ここがとても重要です。
4. 生活習慣は「どこまで影響する?」
生活習慣の影響は想像以上に大きいことがわかっています。
例えば、
- 塩分を控える
- 体重を2〜3kg落とす
- 毎日20〜30分歩く
これだけでも、血圧が5〜10mmHg下がることは珍しくありません。薬1種類分に相当することもあります。
5. 二次性高血圧とは?(見逃してはいけない原因)
二次性高血圧とは、
「何らかの病気が原因で起こる高血圧」
です。
頻度は多くありませんが、
見逃すと治療が難しくなるため重要です。
6. 二次性高血圧を疑うサイン
次のような場合は、
原因を詳しく調べる価値があります。
- 若い頃から血圧が高い
- 急に血圧が高くなった
- 薬を2〜3種類飲んでも下がらない
- 健診でカリウムが低いと言われた
- 家族に同じような人がいる
代表的な原因には、
- 原発性アルドステロン症
- 腎臓の病気
- 睡眠時無呼吸症候群
- 甲状腺・副腎のホルモン異常
などがあります。
7. なぜ「原因を考えること」が大切なのか?
原因を考えずに治療すると、
- 薬が増えるだけ
- 効きが悪い
- 副作用が出やすい
といったことが起こりやすくなります。
一方で、原因に合った治療ができると、
少ない薬で安定するケースも少なくありません。
8. 当院の高血圧診療の考え方
当院では、
- 家庭血圧
- 生活習慣
- 体質
- 年齢・合併症
を整理したうえで、
「この方は、どのタイプの高血圧か」
をまず考えます。
必要に応じて、ホルモン異常などの二次性高血圧も評価します。
当院副院長は、聖路加国際病院で高血圧・二次性高血圧外来を担当してきました。
9. こんな方は一度ご相談ください
- 生活に気をつけているのに血圧が下がらない
- 薬が増えてきて不安
- 若い頃から高血圧と言われている
- 原因を一度きちんと調べたい
初診について
中央区日本橋人形町・水天宮前周辺で、高血圧を専門医に相談したい方は、内科・糖尿病・内分泌を専門とする玉寄クリニックまでお気軽にご相談ください。高血圧の初診ではお電話でのご予約をお願いしています。
10.まとめ|高血圧の原因を「一度、整理する」
- 高血圧の原因はひとつではない
- 生活習慣と体質が重なって起こる
- 見逃してはいけない病気が隠れていることもある
- 原因を知ることが、治療の近道になる
次回予告|第5回高血圧ブログ
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▶︎著者紹介:
玉寄クリニック副院長
玉寄 皓大(たまよせあきひろ)
- 日本内科学会認定 内科専門医
- 日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医
- 日本内分泌学会認定 内分泌代謝科専門医
東京大学病院・聖路加国際病院で研鑽を積んだ内科専門医。現在は中央区日本橋にて、地域の皆さまに「わかりやすく噛み砕いた説明」と「安心できる医療」を届けることを大切にしています。高血圧は「怖い病気」ではなく、「正しく付き合えば、寿命も生活も守れる病気」です。一人で悩まずに、ぜひ一度ご相談ください。内科・糖尿病・内分泌の専門医として、“数字”だけでなく、“生活”と“将来”まで一緒に考える診療を心がけています。

