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【高血圧ブログ/第1回】 高血圧とは何か?なぜ放置すると危険なのか|専門医が「最初に知ってほしい全体像」

[2025.12.14]

はじめに|「血圧が高いですね」と言われた、そのあと

健康診断や病院で、

 

「血圧、少し高めですね」

 

そう言われたとき、多くの方はこう感じます。

  • 今すぐ困っている症状はない
  • 仕事も生活も普通にできている
  • 「様子見」と言われたし、まだ大丈夫かな

 

一方で、心のどこかで、

 

「このまま放っておいて、本当に大丈夫だろうか」

 

という不安もあるのではないでしょうか。

 

このブログシリーズでは、高血圧について“本当に知っておくべきこと”を、順番に、できるだけわかりやすく解説していきます。

 

第1回ではまず、

「高血圧とは何か」「なぜ問題になるのか」「今日から何を意識すべきか」

この全体像を整理します。

 

1. 高血圧とは「一時的に高い」のではなく「高い状態が続くこと」

最初に、非常に大切なポイントです。

  • 緊張していた
  • 急いで歩いてきた
  • 寒かった
  • コーヒーを飲んだ直後だった

こうした理由で、一時的に血圧が高くなることは誰にでもあります。

 

これは高血圧とは呼びません

 

問題になるのは、

特に理由がなくても、

 

何度測っても血圧が高い状態が続いていること

 

これが「高血圧」です。

 

2. どこからが高血圧?|数字の“線”より大事な考え方

日本の最新の高血圧ガイドラインでは、

 

  • 診察室血圧 140/90 mmHg以上

  → 高血圧

 

  • 130/80 mmHg以上

  → 正常ではなく、リスクが高まり始める領域

 

とされています。

 

ただし、ここで誤解してほしくないのは、

 

「130mmHgを超えたら急に危険、129mmHgなら安全」という話ではない、ということです。

 

高血圧は、数字が少し高い状態が、年単位で、静かに積み重なっていく、そんな病気です。

 

3. 高血圧の本当の怖さは「症状がないこと」

高血圧が厄介なのは、

  • 頭痛がない
  • めまいがない
  • 普通に生活できる

つまり、"ほとんど症状がない"ことです。

 

だからこそ、

「何も困っていないし、まだいいかな」

と思ってしまいやすいんです。

 

しかし、症状がなくても、

血管の中では変化が起きています。

 

4. 血管は“水道管”と同じです

血管を、家の水道管に例えてみてください。

 

水圧が強い状態が毎日、何年も続くと、内側が少しずつ傷み・硬く、もろくなっていきますよね。

 

血管もまったく同じです。

 

血圧が高い状態が続くと、

  • 脳 → 脳梗塞・脳出血
  • 心臓 → 心筋梗塞・心不全
  • 腎臓 → 腎機能低下・透析

といった病気のリスクが、確実に上がっていきます。

 

高血圧とは、

「今の体調」ではなく

「将来の脳・心臓・腎臓」に影響する病気

なのです。

 

5. 「今は大丈夫」と「将来も大丈夫」は違う

高血圧の影響は、今日・明日ではなく、5年後、10年後、20年後に差として現れます。

 

同じ年齢・同じ生活でも、

  • 血圧を意識して管理していた人
  • なんとなく放置していた人

では、

将来の病気の確率が大きく変わります。

 

6. 高血圧の原因はひとつではありません

高血圧の多くは、

  • 体質(遺伝)
  • 塩分の多い食事
  • 運動不足
  • 体重増加
  • ストレス
  • 睡眠不足

といった要因が、いくつも重なって起こります。

 

一方で、見逃してはいけないのが、ホルモンの病気などが原因の高血圧(二次性高血圧)です。

 

7. こんな人は「原因を詳しく調べる価値」があります

次のような場合は、

単なる体質・生活習慣だけでなく、体の中に原因が隠れている可能性があります。

 

  • 若い頃から血圧が高い
  • 薬を2〜3種類飲んでも下がらない
  • 急に血圧が高くなった
  • 健康診断でカリウムが低いと言われた
  • 家族に同じような人が多い

 

こうした場合、専門的な視点での評価が重要です。中央区日本橋人形町にある当院の高血圧外来では、内科専門医・糖尿病専門医・内分泌代謝専門医として、ホルモン異常による高血圧も含めて評価しています。

 

副院長は、聖路加国際病院で高血圧・二次性高血圧外来を担当してきた医師です。

 

8. 今日から意識してほしい「3つのこと」

ここまで読んで、

「じゃあ、私は何をすればいいの?」

と思われた方へ。

まずは、この3つだけで十分です。

 

① 家庭で血圧を測る習慣をつくる

高血圧の評価で最も大切なのは、家庭血圧です。

(正しい測り方は次回、詳しく解説します)

 

② 塩分を“少しだけ”意識する

完璧な減塩は不要です。

まずは

  • 味噌汁
  • 麺類の汁
  • 漬物
    このあたりを少し控えるだけでも違います。

 

③ 「放置しない」と決める

今すぐ薬が必要かどうかは別として、

一度きちんと整理することが大切です。

 

9. 初診について|大切なお知らせ

高血圧の初診では、

  • 血圧の経過
  • 健康診断の結果
  • 生活習慣
  • 服用中の薬やサプリ

を確認し、

「いま何が起きていて、どう向き合うべきか」を整理します。

 

そのため、高血圧の初診はお電話でのご予約をお願いしています。中央区・日本橋人形町・水天宮前エリアで、高血圧についてきちんと相談したい方は、ご連絡ください。

 

まとめ|高血圧は「正しく知れば、怖がりすぎる必要はない」

  • 高血圧は、静かに進む病気です
  • しかし正しく向き合えばコントロールできます
  • 大切なのは「早めに知って、放置しないこと」

このシリーズでは、本や専門書を買わなくても、高血圧の全体像がわかることを目指して日本内科学会認定内科専門医が書いていきます。

 

第2回は、家庭血圧の正しい測り方|ここを間違えると治療がズレます

  • 朝と夜、いつ測る?
  • 何回測る?
  • 血圧計はどれがいい?

高血圧診療の“土台”になる話を解説します。

 

▶︎ 高血圧 総合ページ

中央区・日本橋人形町の高血圧外来|内科・糖尿病・内分泌の専門医が徹底解説

 

著者紹介: 

人形町 水天宮 内科クリニック 医師

 

玉寄クリニック副院長

玉寄 皓大(たまよせあきひろ)

  • 日本内科学会認定 内科専門医
  • 日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医
  • 日本内分泌学会認定 内分泌代謝科専門医

東京大学病院・聖路加国際病院で研鑽を積んだ内科専門医。現在は中央区日本橋にて、地域の皆さまに「わかりやすく噛み砕いた説明」と「安心できる医療」を届けることを大切にしています。高血圧は「怖い病気」ではなく、「正しく付き合えば、寿命も生活も守れる病気」です。一人で悩まずに、ぜひ一度ご相談ください。内科・糖尿病・内分泌の専門医として、“数字”だけでなく、“生活”と“将来”まで一緒に考える診療を心がけています。

 

 

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