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シックデイについて

[2020.06.27]

当院ホームページをご覧いただきありがとうございます。玉寄クリニック 糖尿病内科医師 玉寄皓大です。

今回は糖尿病をお持ちの患者様にとって非常に大切な「シックデイ」についてお話しします。

シックデイとは

「シックデイ」とは糖尿病患者様が発熱や吐き気、下痢、などで体調不良になったり、食欲が落ちて食事が出来ない状態のことを言います。

シックデイでは血糖値が乱れます

体調が悪い時は、インスリンが効きにくくなり、 血糖値が上がってしまうことがあります。また、体調が悪く食事が充分にできなかったり、嘔吐したりすることによって低血糖になる可能性もあるため、体調が悪いときの対応、すなわち「シックデイ」の対応をあらかじめ知っておく必要があります。

シックデイの対応

シックデイでは以下のことに注意する必要があります。

①安静、保温、脱水予防

嘔吐や下痢だけでも脱水になりやすくなる上、血糖値が高いとおしっこの量が増えるためさらに脱水になりやすくなります。水分摂取を心がけ、脱水を防ぎましょう。

目安としては1000-1500ml程度の水分を摂るようにしましょう。1回100-150ml程度をこまめに摂取することが大切です。

②食事

食欲がなくても低血糖になる恐れがあるので絶食(全く食べ物を口にしない)は避けるようにしてください。日頃食べ慣れていて口当たりがよく消化のよい食べ物(例えばジュースやスープ、おかゆ、アイスクリームなど)などを摂るようにしましょう。

③糖尿病の飲み薬やインスリンについて

持効型インスリン(グラルギン、トレシーバ、ランタスなど)

 

そのままの量で継続

 

超速効型インスリン(ヒューマログ、ノボラピッドなど)は食事量に合わせて減量

 

 食事量80-100%      全量投与

 食事量50-80%           通常の2/3程度の量を投与

 食事量10-50%          通常の1/2〜中止

 食事量10%以下   中止

 

◆ビグアナイド薬(メトホルミン、メトグルコなど)

 

中止

 

◆SGLT2阻害薬(フォシーガ、ジャディアンス、スーグラなど)

 

中止

 

◆SU薬(ダオニール、オイグルコン、アマリールなど)

 

食事量2/3以上  通常量

食事量1/2    半分量

食事量1/3以下  中止

 

◆速攻型インスリン分泌促進薬(スターシス、グルファスト、ファスティックなど)

 

食事量2/3以上  通常量

食事量1/2    半分量

食事量1/3以下  中止

 

◆α-GI(ベイスン、セイブルなど)

 

中止

 

◆インスリン抵抗性改善薬(アクトスなど)

 

中止

 

◆DPP-4阻害薬(ジャヌビア、トラゼンタ、エクアなど)

 

中止

 

 

勿論諸説ありますが、これらが基本となります。

あくまで目安なので、詳しくはかかりつけの医師の指示に従うようにしてください。

④シックデイのときに病院受診が必要になる場合

以下の場合は医療機関を受診してください。

 

◆全く水分やお食事がとれない

◆高熱、嘔吐、下痢が続く

◆意識レベルが下がってきたとき

◆血糖値が高い状態が続く(350mg/dl以上)

◆インスリンや内服薬に関する減量や中止の判断に迷う場合

 

病気の症状がひどく、自分で対応することが難しい場合に備えて、御家族や周りの人にもシックデイの対応を心得ておいてもらうことも大切です。ぜひ御家族や周りの人にもこのページを読んでいただき、シックデイについて知ってもらいましょう。

シックデイに限らず、糖尿病や血糖値、その他健康に関するどんな相談ごと、どんなお悩みでも構いません。当院にて是非お気軽にご質問ください!お待ちしております。
 
   糖尿病内科 医師 玉寄皓大(たまよせ あきひろ)
 
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