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驚くべきオゼンピックのダイエット効果

[2020.10.08]

当院にて新しい糖尿病の治療薬である「オゼンピック(セマグルチド)」が使えるようになりました。今回のブログでは、そのオゼンピックについて解説します。

 

オゼンピックとは

オゼンピックとは、週に1回打つGLP-1受容体作動薬という糖尿病の治療薬になります。GLP-1受容体作動薬は数ある糖尿病の薬の中で、インスリン以外の唯一の注射薬となります。当院の糖尿病患者様の中でも、同じく週に1回打つGLP-1受容体作動薬の「トルリシティ」を使用されている患者様は多いですが、今回のオゼンピックはこのトルリシティと同じく週に1回打つタイプのGLP-1製剤となります。

 

GLP-1って何?

GLP-1とは食事を食べた時に小腸から分泌されるホルモンの一種です。

 

具体的には以下のような効果があります。

●食欲を抑える
●食事の後の血糖が上がるのを抑える
●膵臓からインスリンが出るのを促進する

このGLP-1を外から注射にて投与するのが、GLP-1受容体作動薬になります。

 

GLP-1製剤の作用

●食欲を抑える(体重減量を期待できる)
●食事した後の血糖を下げる

 

基本的に、血糖値が低い時にはインスリンの分泌を促さないので、単独で低血糖を起こしにくいという利点もあります。さらに、近年は、糖尿病患者さんの心臓や腎臓を守ってくれることもわかってきています。

 

◆オゼンピックの使い方(用法・用量)

通常、週1回0.5mgを維持量とし、皮下注射をします。ただし、最初に使う時は週1回0.25mgから開始し、4週間投与した後、週1回0.5mgに増量するようにします。なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、週1回0.5mgを4週間以上投与しても効果不十分な場合には、週1回1.0mgまで増量することができます。

 

オゼンピックの驚くべき体重減少効果

2型糖尿病患者さんを対象として行われたオゼンピック(セマグルチド)の臨床試験である「SUSTAIN1~5試験」において、オゼンピック1.0㎎投与で、平均5~6㎏の減量となっています。(SUSTAIN1、4、5は30週、2、3は56週の投与期間)

 

この結果が示すのは、糖尿病患者様にオゼンピックを半年から1年程度使用すると平均5-6kg痩せるということです

 

今後、糖尿病治療だけでなく、抗肥満薬としても期待が持てる薬剤となる可能性もありそうです。

 

 

中央区日本橋人形町1-12-11

玉寄クリニック

糖尿病内科 玉寄皓大

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