糖尿病の診断基準
糖尿病の診断は、「血糖値」と「HbA1c」を測定することで行います。まず初めに糖尿病の診断のために、血糖値を「糖尿病型」、「境界型」、「正常高値」、「正常型」の4つのグループに分けることから始めます。
以下の表のように4つに分けられます。
★糖尿病判定基準
◆空腹時血糖が100-109mg/dl
「正常高値」というグループとなり、今後糖尿病になってしまう可能性が考えられます。
◆空腹時血糖が110-125mg/dl
「境界型」いわゆる「糖尿病予備軍」と呼ばれるグループとなります。
◆空腹時の血糖値が126mg/dl以上、もしくは随時(時間や食事関係なく測定した)血糖が200mg/dl以上
「糖尿病型」というグループになり、糖尿病が極めて疑わしいとなります。
◆HbA1c
HbA1cは6.5%以上を「糖尿病型」としています。
これらをもとに以下の手順で糖尿病を診断しています。
★糖尿病の診断チャート
上に記載した通り、糖尿病は
- 空腹時血糖が126mg/dl以上
- 随時血糖値が200mg/dl以上
- HbA1cが6.5%以上
のどれかが当てはまると「糖尿病型」と診断されます。糖尿病のガイドラインを参考にしたものが上の表です。1回の検査で血糖値が「糖尿病型」となり、さらに別の日にもう一度検査を行い、2回以上「糖尿病型」と確認できれば糖尿病の診断になります。また、血糖値が「糖尿病型」となり、かつ次のいずれかの条件をみたせば、1回の検査でも糖尿病の診断となります。
- 糖尿病の典型的症状(口渇、多飲、多尿)
- HbA1cが6.5%以上
- 確実な糖尿病網膜症の存在
健康診断や人間ドックなどで"糖尿病の疑い"があると言われたものの、結果の意味が良く分からなかったり、どうしたらよいかよくわからないといった方は、当院にて糖尿病専門の医師が丁寧にご説明いたしますので一度ご相談ください。
東京都中央区日本橋人形町
玉寄クリニック
内分泌代謝糖尿病内科専門医
玉寄 皓大