【糖尿病専門医がリブレを実際につけてみた!】装着感や生活の変化を徹底レポート
はじめに
当院の「血糖モニタリング外来」で使用している血糖測定器のリブレ(FreeStyle Libre)は、皮膚にセンサーを貼り、スマホをかざすだけで血糖値を24時間モニタリングできる便利なデバイスです。
この記事を読んでいる皆様の中には、このリブレに興味はあっても装着感や使い心地が気になって一歩踏み出せないという方は多いのではないでしょうか。
「リブレって実際につけるとどんな感じ?」
「生活の中で邪魔にならない?」
「ずっと針が刺さったままなの?」
こういった疑問にわかりやすくお答えするため、糖尿病専門医である私自身がリブレを実際に装着し、リアルな体験をレポートいたします。
✔︎ つけた瞬間の感覚は?
✔︎ つけている間の違和感は?
✔︎ 針は刺さったままなのか?
✔︎ 生活の中でのメリット・デメリットは?
これらについて詳しく解説していきます。この記事を読めば、リブレの装着感や使いやすさが具体的にわかり、「私も試してみたい!」 と思うはずです。
リブレとは?— 血糖値をリアルタイムで「見える化」できるデバイス
リブレは、腕に貼る小さなセンサーを使って24時間血糖値を記録できる画期的なデバイスです。これまで血糖測定といえば、指先に針を刺して測る方法が一般的でしたが、リブレならスマホをかざすだけで簡単に確認できます。
特に、スマホのアプリで血糖値の変動がグラフで見えるため、「食事の影響」「運動の効果」「低血糖や高血糖のリスク」 などを視覚的に理解できます。
実際にリブレを装着!装着感はどんな感じ?
装着の瞬間:一瞬で完了!
リブレのセンサーは専用のアプリケーターを使って簡単に装着できます。
正直なところ私は痛みに弱いので、装着する前はかなり身構えました。「針を刺すんだから痛いかな」「チクっとするかな、、」とそんなことを考えながら、専用アプリケーターを腕に押し当て、いざ装着!
腕に当ててボタンを押すと、「カチッ」という音とともに装着完了。つけた瞬間の感覚としては、「あれ?もう終わった?」 というくらいあっさり。痛みにとても弱い私でも、全く痛みは感じずに装着できました!
「針が刺さったままなの?」— よくある誤解を解説!
患者さんからよく聞かれるのが、「リブレってずっと針が刺さっているんですか?」 という質問です。
答えはNO!です。
リブレを装着する際には、一瞬だけ極細の針が皮膚に刺さりますが、実際に皮膚の中に残るのは柔らかいフィラメント(細いセンサー) です。
✔︎ 針ではなく、柔らかい素材なので違和感はほぼなし
✔︎ 痛みもなく、皮膚に負担が少ない
つまり、「注射の針を刺しっぱなしにする」のとは全く違うということです。この構造のおかげで、装着したままどんな時でも快適に過ごせるのです。
つけた直後の感覚:少し存在を意識するがすぐに慣れる
装着直後は、「何かついてるな」 という軽い違和感がありましたが、数時間もするとほぼ気にならなくなりました。センサー自体はとても薄く、重さもほとんど感じません。
生活の中での装着感— 気になるポイントは?
リブレをつけたまま生活してみた結果、普段の生活にほぼ影響なし!
✔︎ シャワー・入浴OK!(防水なのでそのまま使える)
✔︎ 寝るときもほとんど気にならない
✔︎ 服の上からは目立たない
ただし、服の脱ぎ着のときに腕に引っかからないように注意する必要はあります。また、スポーツなどで強くぶつけると取れやすくなることがあるので、激しい運動をする方は固定テープを使うのがおすすめです。
リブレをつけると何が変わる?— 使ってみてわかったメリット
リブレをつけて一番感じたのは、血糖値の変動をリアルタイムで把握できることの大切さ です。
① 食事の影響がすぐわかる!
例えば、同じ量のご飯を食べても、白米と玄米では血糖値の上がり方が全然違う ことがわかりました。
✔︎ 白米を食べた後は血糖値が急上昇
✔︎ 玄米に変えると、緩やかに上昇
リブレでの血糖変動を見れば、「白米より玄米のほうが血糖管理にいい」と理屈ではなく、実感として理解できます。
②運動の効果も数値でわかる!
食後に軽いウォーキングをしたとき、血糖値の変化をチェックすると.....
✔︎ 運動なし→血糖が下がるのが遅い
✔︎ 食後30分のウォーキング→速やかに下がる
「運動が血糖値にいい影響を与える」ということも自分のデータを見ると、納得感が違うと思います。
まとめ:リブレを試してみる価値はある!
実際にリブレをつけてみて感じたことをまとめると…
✔︎ 装着は一瞬で、痛みはなし!
✔︎ シャワー・運動・睡眠も問題なし!
✔︎ 針は刺さったままではなく、柔らかいフィラメントなので痛みなし!
✔︎ 血糖値の変動をリアルタイムで見える化できる!
✔︎ 食事や運動の影響がわかるので、生活改善がしやすくなる!
リブレをつけることで、「なんとなく血糖値が高い」ではなく、「どのタイミングで高いか、どう改善すればいいか」が明確になります。
「リブレを試してみたい!」と思った方へ
当院では、この血糖測定器リブレを用いた「血糖モニタリング外来」 を行っています。
✔︎ 食事ごとの血糖値の変化を分析
✔︎ 運動のベストタイミングを提案
✔︎ 低血糖・高血糖を防ぐアドバイス
血糖値は「健康のバロメーター」です。血糖トレンドを知ることは、あなたの健康管理に必ず役に立ちます。ご希望の方は、ぜひ一度当院の血糖モニタリング外来(自費診療)へご相談ください。
東京都中央区日本橋人形町
玉寄クリニック
副院長・日本糖尿病学会認定糖尿病専門医
玉寄皓大