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【疲労回復の秘密兵器】にんにく点滴の効果について【代謝専門医が解説】

[2024.07.21]

にんにく点滴について専門医が解説

にんにく注射・点滴は「疲れを早く取り除きたい」「即効で元気になりたい」と望む方に効果の高い注射・点滴療法になります。当院にも疲労回復のため多くの方がにんにく注射・点滴を受けにいらっしゃいます。この記事では、にんにく注射・点滴がどのような物で、なぜ効果的なのかを、ホルモンやビタミンの専門である内分泌代謝専門医が詳しく解説いたします。

 

 

 

にんにく注射・点滴とは

にんにく注射・点滴は、ビタミンB群などを配合した液体を注射器を使って静脈に直接投与する、健康増進のための医療です。

 

にんにく注射・点滴について、勘違いされやすい点が2つあります。

 

1つ目はにんにくの成分が入っていると思われていること(実際は入っていません!)

 

2つ目はどこのクリニックでも同じ内容と思われていること(実際はクリニックによって異なります)です。

 

「にんにく」の名前の由来

「にんにく注射・点滴」と聞くと、あたかもすり潰したニンニク液などを注射するような印象を受けますが、実際にはにんにく自体を注射するのではなく、ビタミンB1を中心とするビタミンB群製剤を静脈に注射しています。注射・点滴を行っている時に鼻の奥の方でツーンとにんにくの臭いがするので、「にんにく注射・点滴」と呼ばれるようになりました。

 

期待される効果

にんにく注射・点滴を打った多くの人が実感し証明されている効果は以下の通りです。

 

①疲労回復


②血行の改善


③新陳代謝の向上


④二日酔いの症状の緩和

 

そのため、にんにく注射・点滴は次のような悩みを抱えていらっしゃる方に推奨となります。

 

にんにく注射・点滴が推奨される方

 

①疲れやだるさから短期間で回復したい

 

②風邪症状から早く脱却したい

 

③免疫力を高めたい

 

 

にんにく注射・点滴の前提

疲労回復効果の高いにんにく注射・点滴ですが、この注射・点滴には何が入っているのでしょうか。まず、あまり知られていない前提からお話いたします。
 
にんにく注射・点滴の成分はクリニックによって異なる

にんにく注射・点滴は、名称が有名であることもあり、「内容が決まった薬があって、どのクリニックでも同じものを使っているのではないか」と誤解されていらっしゃる方が多いです。しかし、実はにんにく注射・点滴に決まったレシピは、存在しません

 

つまり、個々のクリニックで独自に配合したビタミン系の注射に、「○○にんにく注射・点滴」と命名し、診療メニューに載せているということになります。クリニックによっては「にんにく注射」とだけ銘打って、何がどのくらいの量入っているのかがわからない所も多いです。そのため、クリニック選びも重要となります。

 

一般的なにんにく注射・点滴の成分

にんにく注射・点滴に決まったレシピはないものの、"調合の原則"的なものは存在します。
 
それは「ビタミンB群を主体とする注射・点滴」という原則です。
 
実際は、ビタミンB1(=アリナミン)だけ入ったものを「にんにく注射・点滴」という名前で行っているところが多数です。
 

当院のにんにく注射・点滴の成分

当院では内分泌代謝専門医が監修し、にんにく注射・点滴にはビタミンB1,2,5,6,12、ビタミンCを配合しています。以下、それぞれの効果や特性について解説いたします。
 
ビタミンB1

にんにく注射・点滴の最も大事な成分です。ビタミンB1が疲れや元気の度合いに関係するのは、糖質の代謝に関与しているからと言われています。人間は食事から糖質を摂り、血液中でブドウ糖に変えてエネルギーに変換します。この時にビタミンB1が不足していると、いくら食事をしたり休んでも糖質からエネルギーを取り出せず、エネルギー不足になり、元気がでません。ビタミンB1はまさに元気の素なのです。

 
ビタミンB2

血液や筋肉作る栄養素です。免疫力をアップし、肌荒れ、口内炎の症状を抑える働きがあります。

 

ビタミンB6

ビタミンB6は身体の中の様々な代謝に大きく関係しており、実に100以上の酵素反応に使われています。ビタミンB6が不足すると、貧血、かゆみをともなう発疹、口周りの荒れといった症状が出ることがあります。

 

ビタミンB12

ビタミンB12は、神経・血液・細胞内のDNAに関わる栄養素です。疲労や息切れを引き起こす巨赤芽球性貧血という貧血の予防・治療にビタミンB12が有用です。また、ビタミンB12が不足すると、貧血だけでなく神経の働きに支障をきたし、手足がチクチクしたり、皮膚の感覚が鈍くなったりするような症状が起きます。これはビタミンB12を補給することで改善することがあります。

 

ビタミンC

ビタミンCは、主に皮膚や骨や血管にあるコラーゲンの生成にかかわっています。美白や免疫力向上が期待されます。

 

即効性の理由

にんにく注射・点滴が優れているのは成分だけではなく、その即効性にあります。サプリメントや市販の栄養ドリンクの場合、成分は体内に吸収されて、血液に溶け、全身の細胞に届けられます。この「体内に吸収されてから全身に届ける」という過程にかなりの時間を要します。

 

これに対して、注射や点滴で栄養成分を直接血管内に投与すれば、消化・吸収の時間はなく、直接血液の中に入れることができるので、入れた直後から速やかに全身の細胞に行き渡らせることが可能です。この注射器を使って有効成分を血管内に投与できるのは医療機関に限られた行為となります。つまり、にんにく注射・点滴が特別な健康療法として認知されるようになったのは、医療技術を使っていることが大きいでしょう。

 

 

 

どうやってクリニックを選ぶべきか

美容皮膚科、皮膚科、内科を含めて多くのクリニックが「にんにく注射・点滴」を提供しています。ではどこのクリニックを選んだらよいのでしょうか。

 

その答えとしては、「信頼のできる所」ということになります。

 

前述の通り、同じ「にんにく注射」という名前でも、クリニックによって値段や内容・量も全く異なります。そのため、診療科に関わらず、信頼のできるクリニックで施術を受けることが望ましいと考えられます。

 

当院のにんにく注射・点滴

当院ではビタミンやホルモンなど代謝の専門である内分泌代謝専門医の副院長が成分を監修した注射・点滴となっています。そして、各注射・点滴について、その値段、中身、量についても全てホームページで公開をしています。

 
にんにく注射

 

⚫︎内容:シーパラ1A(ビタミンB1,2,5,6、ビタミンC)、シアノコバラミン1A(ビタミンB12)、ブドウ糖

⚫︎費用:2,750円(税込)

⚫︎所要時間:座位で5分前後

 

プレミアムにんにく点滴

⚫︎内容:シーパラ1A(ビタミンB1,2,5,6、ビタミンC)、シアノコバラミン1A(ビタミンB12)、ブドウ糖、アリナミン1A(ビタミンB1)

⚫︎費用:3,850円(税込)

⚫︎所要時間:ベッドで20分前後

 

※当院ではにんにく点滴にオプションでその他の栄養や美容成分を適宜追加可能です。

※各注射・点滴の詳細やオプションなどについてはこちらからご覧になれます。

 

最後に

当院は東京都中央区の人形町駅、水天宮前駅からそれぞれ徒歩5分以内にございます。「元気を補充したい」と思いましたら、是非ご検討ください。

 
 
東京都中央区日本橋人形町
人形町駅徒歩1分、水天宮前駅徒歩1分
玉寄クリニック
 
(文責:当院副院長/内分泌代謝内科専門医/聖路加国際病院非常勤医:  玉寄皓大)
 
 
 
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