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【各地域の新型コロナウイルス抗体保有率が公表/地域差・年代差が明らかに】

[2023.03.24]

新型コロナ抗体の保有率公表について

新型コロナウイルス感染症は、日本国内では2023年5月から感染症法の分類で2類から5類へと変更になります。 そんな中、厚生労働省から各都道府県での抗体保有率(≒コロナ既感染者の割合)が発表されました。

新型コロナウイルス抗体検査とは

まず初めに、新型コロナウイルス抗体は新型コロナウイルスに感染した場合に作られる抗体(N抗体)と、ワクチンなどによって作られ有効な免疫力となる中和抗体(S抗体)の2種類があります。

 

今回厚生労働省が調べているのは、感染したことによって出来るN抗体を調べたものになります。

 

全国の新型コロナウイルス抗体保有率の報告(厚生労働省)

 厚生労働省は、2023年2月下旬に献血に訪れた16歳から69歳の1万3121人の血液を調べ、新型コロナに感染した場合にだけ作られる抗体(N抗体)を持つ人の割合を分析しました。そのデータをまとめ、2023年3月13日に厚生労働省から発表された内容によると、全国の抗体保有率は42.3%(速報値)でした。これは前回調査である2022年11月の26.5%と比較すると10%以上上昇しており、コロナに感染した人の数が増えたことを表しています。

 

また、都道府県別では、福岡県や沖縄県では抗体保有率が60%近くに達する一方で、岩手県では30%未満など地域差があることもわかりました。当院が位置する東京都は今回の検査では42.2%の結果でした。また、年代別で見ると、10代後半では60%近く、20−40代は50%近くという結果で、年代が上がるほど抗体保有率が低くなる傾向もあったようです。

 

まとめると、

 

都道府県別(高い順) 抗体保有率
福岡県 59.4%
沖縄県 58.0%
佐賀県 52.5%
   
都道府県(低い順) 抗体保有率
岩手県 27.4%
福島県 31.7%
新潟県 33.5%

 

年代別 抗体保有率
16歳-19歳 62.2%
20代 51.6%
30代 52.2%
40代 46.0%
50代 36.7%
60代 28.3%

 

以上の結果のようです。

 

【参照】:厚生労働省発表

最後に

当院では、N抗体、S抗体両方の検査を行っています。厚生労働省が調査を行ったのはN抗体(コロナに感染した場合に出来る抗体)になります。詳細は以下からご覧になれます。ご希望のある方はお電話にてお問い合わせください。

新型コロナウイルス抗体検査

 

文責:

玉寄クリニック副院長

聖路加国際病院 内分泌・代謝科

玉寄 皓大 

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