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【重要な6つのポイント】インスリン保管方法について【糖尿病内科医が解説】

[2023.07.01]

糖尿病の治療薬であるインスリンの保管方法について当院の糖尿病専門の医師がポイントを押さえてまとめてあります。

 

未使用の物は冷蔵庫に

処方され受け取ったらまずは冷蔵庫に入れて保管しましょう。冷蔵庫の中に入れる時は、冷気の吹き出し口の近くに置いてしまうと凍結して効果が落ちてしまうので注意が必要です。扉の裏に置くのがオススメです。

 

開封したら常温に

一回使い始めたらインスリンは常温のままの保存となります。使用するたびに冷蔵庫と常温の出し入れをすると、注入器に結露が生じて故障につながることがあるからです。

 

使用後は必ず注射針を外しましょう

必ず注射針を外して保管しましょう。針をつけたままだと注射容器内に空気が入って正しい量が打てなくなる可能性があります。

 

高音や直射日光は避けましょう

夏場の車内や直射日光の当たる場所に置いてしまうと、高音になり効果がなくなってしまうことがあります。自動車の車内や直射日光の当たる場所、熱源の近くに置くことは避けましょう

 

使用期限があります

そもそもインスリン製剤には、2種類の使用期限がありますので注意が必要です。

 

①開封前の使用期限

②開封後の使用期限

 

1つ目は、開封前(未使用)での使用期限です。製剤に小さな字で記載されていますが、この期限が過ぎている場合は使用できません。

 

2つ目は、開封後の使用期限です。開封後には品質を保つための使用期限があります。その期限を過ぎたら、使用を止めて新しい製剤にする必要があります。製剤によって異なりますが、だいたい4週間-8週間となります。開封後は1ヶ月以内に使い切り、残ったものは破棄しましょう。

 

飛行機に持ち込む際は「機内に」

インスリンは手荷物として機内に持ち込みましょう。預け荷物にすると、注射薬が凍ってしまい成分が有効でなくなってしまうとも言われます。

 

 

当院では、聖路加国際病院 内分泌・代謝科の常勤医であり、糖尿病専門の副院長が糖尿病の患者さん一人ひとりにあった治療を行います。お気軽にご相談ください。

 

玉寄クリニック

副院長(糖尿病内科) 玉寄 皓大

 

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