【話題沸騰】NHKで特集「食後高血糖で老化!」実はあなたの体、内側から“コゲてる”かも?【糖尿病専門医が解説】
NHK「トリセツショー」で話題の糖化と病気・老化について
2025年4月10日放送のNHK『明日が変わる話題のトリセツショー』で、食後の血糖上昇が引き起こすAGE(終末糖化産物)の生成(=糖化)とそれが老化やさまざまな病気の原因になるという話が紹介されました。
番組放送後、SNSでは「糖化怖い!」、「あの血糖測る機械ってどこでやってるの?」と話題になり、番組内で登場した丸いセンサー式の血糖測定器に大変注目が集まっています。
実はあの機器、当院の『血糖モニタリング外来』で使っている“リブレ2”という機械なんです。
本ページでは、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医が放送内容についてわかりやすく解説しつつ、「どうすれば糖化による老化を防げるのか?」まで、しっかり解説します!
そもそも「AGE」って何!?
AGE=Advanced Glycation End-products。日本語では「最終糖化産物」…って、全然ピンとこないですよね。
ざっくり言えば、体の中にある"タンパク質"と"糖"が結びついて“焦げて”しまう現象の結果できる物質です。
たとえばトーストの表面がこんがり茶色くなるのは「糖化」ですが、主成分である"たんぱく質"が"糖"と結びついて、まさに固く茶色く変色してしまう現象です。
これが、あなたの血管や肌、内臓で起きていたらどうでしょう?
怖いですよね。
この「糖化」が皮膚で起こればしみやシワといった肌の老化。骨で起これば骨粗しょう症、脳で起これば認知症や脳梗塞、その他にも心血管疾患、動脈硬化、腎臓病、肝臓病、糖尿病、がんにも深く影響しているのではないかと言われています。
「糖化」を増やす最大の犯人、それが「血糖スパイク」です!
身体の中の糖化をどんどん増やしてしまう最大の要因。それが「血糖スパイク(食事をした後の血糖値の急上昇)」です。
たとえば…
- 朝食抜き→空腹→ドカ食い
→血糖が急上昇!
- おやつにジュース+お菓子
→血糖が急上昇!
この「食後血糖の急上昇」こそが、体を内側から焦がす原因です。しかも、自分では気づきにくいのです。
血糖スパイクは糖尿病患者だけでなく、健康な人にも起こる
食後の血糖上昇は、糖尿病の人だけでなく、糖尿病ではない健康な人にも起こります。実際、健診や人間ドックでは、食後の血糖値がどれほど上がるのかは確認できません。これらの検査では、空腹時の血糖が中心にチェックされるため、食後の血糖スパイクが把握できないのです。
どうすれば糖化を防げるの?
答えはシンプルです。
「まずは、自分の血糖パターンを知ること」
これが、すべてのスタートラインです。
さらに、NHKの番組内でも紹介されていたように、「食後にこまめに体を動かすこと」が有効です。食後に5〜10分、軽く歩くだけでも血糖スパイクを和らげ、糖化を減らす効果が期待できます。
でも、
「本当に自分の血糖って急上昇しているのか?」
「食後に運動したら、本当に血糖は下がるの?」
こう感じる方も多いでしょう。
そこで役立つのが、「リブレ2」です。
リブレ2で“血糖の見える化”が可能に!
NHKの番組内で使われていた腕に取り付けた丸いセンサー。あれは「リブレ2」という最新型の血糖モニターです。
リブレ2の特徴:
- 痛みがない
センサーを腕に貼るだけで、痛みを感じることなく血糖を測定できます。
- 24時間、血糖をチェックできる
センサーは24時間体内で血糖値を測定し続け、リアルタイムで変動を追跡します。
- 2週間連続使用可能
一度つけると、2週間血糖データを連続して記録します。
- スマホで簡単に確認
専用アプリ(無料)によってスマホで簡単に血糖値を確認できます。
これにより、健診や人間ドックで測定できない食後の血糖スパイクもリアルタイムで把握することができます。
自分の体の状態を把握し、食後の運動や食事の工夫などを実践することで、血糖スパイクを防ぐことができます。
糖化は“未来の病気の足音”です。
AGEや血糖スパイクは、今すぐ命を奪うものではありません。でも確実に、数年〜数十年後の病気のリスクを積み重ねていくものです。だからこそ、「今、見える化する」ことに意味があります。
ご希望の方は、ぜひ一度当院の血糖モニタリング外来(自費診療)へご相談ください。
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東京都中央区日本橋人形町
玉寄クリニック
副院長・日本糖尿病学会認定糖尿病専門医
玉寄皓大