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【検証】おにぎり1個で血糖急上昇!?糖尿病専門医がリブレ2で測ってみた

[2025.04.18]

おにぎりで血糖値はどれくらい上がるのか

東京都中央区・日本橋人形町で糖尿病専門外来を行っている糖尿病専門医の玉寄皓大です。

 

今回は、「おにぎり1個で血糖はどこまで上がるのか?」という素朴な疑問を、私自身の身体を使って検証してみました。

 

使ったのはリブレ2という持続血糖測定器。自分の血糖の動きを“見える化”できる、便利な医療機器です。

 

検証してみた理由

ここ最近、日々の診療で「血糖スパイク」という言葉を耳にすることが増えました。これは、食後に血糖値が急激に上昇する現象のことで、糖尿病の有無にかかわらず、動脈硬化や心血管疾患との関連も注目されています。さらに最近では、血糖スパイクが「AGE(終末糖化産物)」の蓄積を促進し、老化を早めるという研究も報告されています。

 

「糖尿病じゃないから関係ない」と思っている方にも、実は“見えないところで進む老化”とつながっている可能性があるのです。

 

被検者(私)のプロフィール

  • 身長:183cm
  • 標準体重
  • 年齢:30代
  • 健康診断では異常なし
  • HbA1c:5.0%(糖尿病ではありません)

 

食べたものとタイミング

  • 食べたもの:コンビニのおにぎり1個(鮭味)/175kcal、炭水化物36g
  • 食事開始時刻:12時00分ごろ(空腹時)
  • その他:飲み物なし、運動なし、単独摂取

 

血糖の推移をグラフで“見える化”

リブレ2での血糖推移は以下の通りでした

  • 食前:約100mg/dL
  • 食後2-3時間程度:165mg/dLまで急上昇!
  • その後、2時間ほどかけてゆるやかに下降

 

これはまさに「血糖スパイク」

血糖スパイクは、急激な血糖上昇によって血管内皮にダメージを与える現象です。

 

そして最近注目されているのが、AGE(終末糖化産物)の増加との関係ですAGEは体内のたんぱく質と糖が結びついてできる老化物質で、シミ・しわ・動脈硬化・骨粗しょう症など、あらゆる「老化現象」に影響します。

 

血糖スパイク → AGE増加 → 老化促進

 

このルートは、糖尿病の方だけでなく、すべての人が知っておきたい事実です。

 

血糖スパイクを防ぐには?

血糖スパイクは、ちょっとした工夫で防ぐことができます。私自身が実際にモニタリングして感じた、効果的な対策はこちらです。

 

① 食べる順番を工夫する

野菜・たんぱく質を先に、炭水化物は後から。順番を変えるだけで、血糖の上がり方が大きく変わります。

 

② よく噛んで、ゆっくり食べる

早食いは血糖を急上昇させやすくなります。

1口30回を目安に、ゆっくり食べることが大切です。

 

③ 食後に軽く体を動かす

食後すぐに10〜15分ほど歩くだけで、血糖のピークを抑えることができます。

 

④ 糖質の「質」と「量」を見直す

白米を玄米や雑穀米に変えたり、甘い飲み物を控えたり。少しの工夫が血糖の安定につながります。

 

血糖を“見える化”するという選択

今回の体験を通して、改めて「知ることの大切さ」を実感しました。

  • 自分に合った食べ方は?
  • 食後の眠気や集中力の低下の原因は?
  • 運動の効果はどれくらい?

これらはすべて、リアルタイムで血糖を“見える化”することで納得感をもって行動につなげられることができます。

 

当院では「血糖モニタリング外来」を実施しています

リブレ2を使った「血糖モニタリング外来」では、日常生活の中での血糖の動きを“見える化”し、より適切な食事・運動・薬物療法を一緒に考えていきます。

 

対象になるのはこんな方:

  • 糖尿病の治療中で、血糖推移を改善したい方
  • 糖尿病の一歩手前の方
  • 健康でも血糖値の推移にご興味のある方

 

まとめ

おにぎり1個でも、血糖はここまで上がります。血糖スパイクは、今すぐ命を奪うものではありません。しかし確実に、数年〜数十年後の病気のリスクを積み重ねていくものです。だからこそ、「今、見える化する」ことに意味があります。

 

まずは“知ること”から!

 

それが、健康と若さを守る第一歩です。

 

※今後も、さまざまな食べ物による血糖の変化を継続的に検証し、シリーズとしてお届けしていく予定です。

 

ご希望の方は、ぜひ一度当院の血糖モニタリング外来(自費診療)へご相談ください。

 

血糖モニタリング外来についてはこちら

 ▶ 血糖モニタリング外来【公式ページ】

 

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人形町・水天宮前のクリニック 医師 

東京都中央区日本橋人形町

玉寄クリニック

副院長・日本糖尿病学会認定糖尿病専門医

玉寄皓大

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